「人生でいつか、一度完走できればいいと思っていたフルマラソンも、まさかの5回目を迎えようとしています」
念願だった東京マラソンに初めて当選し、3月には名古屋ウィメンズマラソンにも出場するという木曽夏希さん（＠n_2_k_i）。「体持つかな……」と心配する一方、「20代最後、せっかくなので神様が与えてくれたご褒美だと思ってサブ4を目指します！」と、意気込む彼女のパワーの源とは？
クリスマス・イヴの日には仲間と12月24日にちなんで12.24kmを走ったり、「浅草寺でお参り」をゴールに東京の下町をランニングしたり、と走ることを心から楽しんでいる様子。けれど、学生時代は吹奏楽部に所属していたため、運動とは無縁の日々を送っていた。
運命的に動き出したフィットライフ
彼女がフィットネスを始めたきっかけは、太ったから。以前は、仕事を終え終電で自宅へ帰ると、スーパーカップ（チーズケーキ味）を必ず1個食べていた毎日。ダイエットを決心したはいいものの、方法に悩んでいたところ、友人の勧めで訪れたのが渋谷の無料トレーニングスタジオだった。
「初めてトレーニングを受けたその日に、わたしがやりたかったのはこれだ！ と感動したんです。自分の限界を超えるって、なんて気持ちよくて楽しいんだろうと、その日は興奮冷めやらず、という感じでした（笑）」
体を動かすことに、完全に恋に落ちた木曽さん。平日も休日も、ほぼ毎日スタジオでトレーニングをした3か月間を振り返ると、「そこに行くのが楽しくてたまらなくて、仕事が終わった後に学校に通っているようでした」と話す。
一見ストイックそうな彼女は、実は三日坊主が常だったそう。それが今やフィットネス歴3年。「頑張って続けてきたわけでなく、一緒に楽しめる友達がいて、やりたいからやる。それだけです」。毎日通ったスタジオで出会った友人は、やっぱり今でも毎日のように一緒に運動する仲間。「互いに甘やかさないから、一緒にいると、大人だけど成長が止まりません！」
愛用しているフィットネスウエア・シューズ教えて！
「NIKEのウエアとスポーツブラは、友人からのプレゼントです。フィットネス仲間以外からも、わたしが運動好きと知って、ウエアなどのプレゼントをもらうことが多くなりました」
「ニューバランスのグレーのシューズは、一目惚れ。東京マラソンと名古屋ウィメンズマラソンは、このシューズで走ります。どんな色のウエアにも合うデザインを選ぶと、靴箱の中はホワイトやグレーばかりです（笑）」
運動中のお気に入りプレイリストは？
「1人でランニングするときは絶対にアイドルソング！ なかでも、ももいろクローバーZは大好きです。メンバーのことを知れば知るほど、全力で頑張る彼女たちの生き様をリスペクトすると同時に、心を奪われました」
（ちなみに、お気に入りソングは『Chai Maxx』『ワニとシャンプー』『走れ！』『オレンジノート』。徐々に気持ちが盛り上がるんだとか）
フィットネスで興味に変化あり
「フィットネスを始めてから、料理を頻繁にするようになりました。自分で作ると、栄養面にも興味が湧き、今年はアスリートフードマイスターの資格を取ることが目標です」
「最近は、プロテインについて知る機会もあって、料理にタンパク質を多く取り入れるようにしたり、運動後はプロテインバーを積極的に摂取しています」
体を動かすことで、興味の幅が広がったり、知識をつけようと勉強をスタートさせるのは、フィットネス女子の特性かも。
次なるFit Girlsにメッセージ
「気分が乗らない日もあります。でも、それを乗り越えて動いた時、終わった後やらなければよかったなんてこと絶対にない。やってよかった！ 辛かったけど楽しかった！ と思うはず。
自分の体に聞いて、今日は無理っていうときはやらなければいい。でも、面倒だからやらないっていうときは、思い切って重い腰を上げてみて。きっと後悔しないから。たくさん動いて、たくさん笑って、たくさん幸せになりましょう！」
Photo：Tomoko Meguro
スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。 2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。
