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ファッションが環境に与える影響は、最近の話題のひとつ。Tシャツを1枚作るのには2,700リットルもの水、ジーンズを1本作るのに3,871リットルもの水が使われているという。

でも、懸念点は水の消費量にとどまらない。女性は平均たったの7回着用後、服を手放してしまうのだとか。それが全て古着屋に並べばいいものの、衣類の大半がゴミと化しているのが現状。ちなみにミレニアル世代の独身女性は、1年で少なくともファッションに約8万円弱費やしているそう(*)。この数字と、パンパンに膨れ上がったクローゼットを見て、1年間服を買わないと決めたライター、ロッティー・ディアールの話をオーストラリア版ウィメンズヘルスよりご紹介。

* オーストラリア版ウィメンズヘルス調べ

1年を通して、服を一切買わずにいられるのか!?

それなりの判断力はあるものの、今までは新年の抱負を立てては守らずに終わってしまっていた、というロッティー。でも、2018年は自分が環境に与えるインパクトを意識し、ゴミと環境への負担をできるだけ減らそうと決意し、実行に移した。

もともと人混みと店員に話しかけられるのが苦手で、外で買い物をするのはあまり好きではなかったというロッティー。そのせいか、いつしかネットショッピングのとりこに……。

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そこで彼女は誘惑を最小限に抑えるべく、まずファッション関連のメルマガを全て解除したそう。何も買わないからといって、何かを失うわけではないと心に唱えながら。

服を買わない実験を初めてほどなくして、日曜日をショッピングセンターで過ごすことも、クレジットカードの支払いによるストレスも、自分の今の気分にぴたりと合う服を求めてネット上をさまようこともなくなったそう。

7月に会った友達は、半年以上も買い物していないなんて信じられないと驚き。週に5日顔を合わせる同僚ですら、11月に入っても彼女が一切買い物していないことに気づかなかったそう。

注記:夏休み中、旅行に出かけた際に、ドレスを1枚だけ買ってしまったそう。でも、エシカルなものを選んで購入したことと、1年でたったの1枚しか服を購入しなかったのでよしとしたとか。

ロッティーに学ぶ! 1年間服を買わずにいる方法

①友達から服を借りる

10代の頃は、友達から服を借りるのが当たり前だったというロッティー。友達が貸してくれるかどうかにもよるけれど、いつものファッションとは少し違うものにチャレンジできるのは楽しい。

②うまく着回す

クローゼットにあるもので何通りの組み合わせができると思う? ベーシックなパンツに、カラフルなシャツや何年も着ていないジャケットを合わせているうちに、かなりの着まわし術が身につきそう。

③アクセサリーで遊ぶ

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定番の黒いドレスに一味加えたいなら、イヤリングをつけ、存在感のある口紅を塗り、いつもと違う靴やジャケットを合わせるだけでも印象はガラッと変わるもの。2日続けて同じスカートを履いても、意外と誰も気付かないもの。

④クローゼットを整理して、自分の今ある服を把握する

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1年の間に3回もクローゼットを整理したというロッティー。1着も買っていないにも関わらず、いまだ着られずクローゼットに眠っている服があると思うと、買い足したところでクローゼットに放置されるだけかも……と感じたとか。

⑤着られないものは捨てるのではなく、直す

ロッティーは25種類ほどの服を着回していたので、なかには傷んでくるものもあった。でも、超初心者レベルのお裁縫で、小さな穴をふさぐことも、ドレスのひもをつけ直すこともできたという彼女。自分で直せないものは、仕立屋さんにお願いしたそう。

⑥着たいものは自分で作っちゃう

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人に贈り物をするのが大好きなロッティーの母親。ロッティーは、この年は親からのプレゼントまで断った。そのことにショックを受けたのか、お母さんは20年も触っていないミシンを引っ張り出し、ワンピースを作ってくれた。そのワンピースははとてもキュートで、「たくさんの人から褒められた」とロッティー。自分で服を作るという選択肢もあることに気がついたそう。

この"実験"が2018年末で終わり、正直少しホッとした、とロッティー。でも、実は、2019年に入っても服を1着も買っていないそう。靴下と下着以外に必要なものが思いつかないとか。「今後服を買うときは、エシカルかつサステナブルな方法で作られた、長く着られる1着を買うつもり」

次々に新しい服を買うのもいいけれど、一度立ち止まって自分のクローゼットを見直してみるのは、無駄な買い物を減らすためにも有効な方法といえそう。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。2019年に公開した記事です。