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フィットネスをやるなら、筋膜ストレッチは取り入れたいものの一つ。パーソナルトレーナーで、『7-Day Quickie』の著者ティーガン・ヘイニングが筋膜ストレッチをなぜやるべきかと、その実際のやり方を教えてくれた。

デビッド・ベッカムのトレーナーでもあったヘイニング氏は、運動をするすべての人に必要という筋膜ストレッチ。

身体のある部分が動くと、身体全体がそれに反応する。筋膜は身体のバランスを取るために必要なもので、筋肉、骨、血管、細胞や表面の皮膚などを包んでまとめているもの。もし筋膜がなければ、すべてバラバラになってしまう。

では、この身体の大切な部分をどのようにケアしてあげればよいのか。

脂肪を燃やすために筋肉を鍛えることはみんなするけれど、ケガを防止したり、血流のコントロールをしたり、内臓の機能をアップさせる筋膜に関しては見過ごされがち。でも若々しくいるためにも筋膜にも気を配ることは大切。ケガをしてしまってはトレーニングもできなくなるので、その前にしっかりとしたケアを。

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クライアントの多くは、トレーニング中のケガや、長年間違ったフォームでトレーニングをしてきた結果のケガでヘイニング氏のもとを訪れるそう。このやわらかい筋組織が固くなってしまうと、骨が少しずつ引っ張られ、正しくない姿勢になり、ケガや痛みにつながってしまう。腰筋がつられて腰痛になったり、椎間板ヘルニア、回旋腱板断裂などになることも。

世の中では高負荷な運動が流行しているが、正しくメンテナンスすることが定着しないと、さらにケガは増えるだろう、とヘイニング氏は危惧する。

筋膜ストレッチセラピー(FST)はテーブルの上でストラップを使いながらストレッチするユニークな方法。これによって、筋膜を緩めることができる。このストレッチをすることで、関節の奥に張り付いた状態の組織は時間をかけてはがれて、姿勢の改善にもつながる。筋膜ストレッチセラピーを1時間することで、足の裏から頭蓋骨までつながる4つの筋膜に働きかけることができる。身体のさまざまな部位から痛みを感じることはあるが、このセラピーによって、どの筋膜が傷みの原因なのかを解明して、それを伸ばすことができるという。

やわらかい組織を伸ばすことは、身体の動かし方の改善だけでなく、血管への負担をあまりかけることなく血流を改善して、酸素を運びやすくする。酸素が身体にいきわたるので身体のエネルギーとなり、筋肉の回復を助けてくれる。血液は体内の有害物質を排出してくれるので、筋膜がストレッチされるということは有害物質が肝臓やその他の臓器から排出されやすくなるということ。

筋膜ストレッチは身体の外側と内側の両方から、身体を変える効果があるそう。年齢に関係なくすべての人に有効な筋膜ストレッチ。ストレッチが必要でない人はいないので一度トライしてみて。陰ヨガやピラティスの動きで筋膜を伸ばすことができるものもあるけれど、筋膜ストレッチセラピーのように他の人にしっかり伸ばしてもらえる方がラクな上に効果的。

長く健康的でありたいという人は、自分のやっている運動がバランスが取れたものか見直して。もし筋力トレーニングだけだったり、グループトレーニングだけや、負荷の高いヨガしかやっていないのなら、長期的な身体への影響を心配した方がいいかもしれない。ずっと運動を続けたいのなら、筋膜をしっかりと伸ばして、これからも身体を動かし続けられるようにメンテナンスをして。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Tegan Haining Text:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images, intagram of @teganhaining