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メイクもラクになるけれど、いいことばかりではないかも。その内容をアメリカ版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

誰だってまつ毛のボリュームアップはさせたいので、まつ毛のエクステは素晴らしい発明と言える。実際どういうものかというと、まつ毛のエクステンションとはアイリストや専門のエステティシャンがシルク、ミンクあるいはセーブルなどの毛1本ずつ接着剤で自毛につけていくというもの。こうすることでまつ毛に長さやボリュームを出すことができる。しかも、ビューラーやマスカラもいらない。化粧時間を短縮できることや、起きたばかりなのにこんなに目がぱっちり、とアピールできる便利さにみんな気づいたのか、まつ毛エクステンションの人気は広がっている。

こんなに便利なので、長いまつ毛に憧れているならやらない理由がないように思えるけれど、予約を入れる前に一度これを確認してみて。

まず、時間とお金がかかることを覚悟しておいて、とメイクアップアーティストでまつ毛のエクステを専門にするロサンゼルスのアリアナ・モンタゼム。エクステのフルコースは選ぶコースにもよるが、1時間半から2時間くらいかかる。さらに、メンテナンスとして抜けた部分をリペアする必要があり、これにも45分から1時間半ほどかかる。モンタゼム氏のお店では、フルセットで150ドルから350ドル、場合によっては1000ドルすることも。一般的に、値段と質は相関するので、あまりにも値段が安い場合は考え物。

まつ毛につけるエクステの種類は元のまつ毛に合わせて、長さやカールなどを選ぶことができる。だいたいは6ミリから18ミリくらいだそう。ただ、モンタゼム氏自身は、15ミリより長いものは自毛に悪い影響を与えるのでつけないという。形はキャットアイや人形のようなドールアイなどが人気。実際に施術を受ける前に色々な目の形やエクステのメニューリストなどをよく見て、自分の理想の形をイメージしておいて。

一度エクステを着けたら、定期的なメンテナンスが必要。「大体2、3週間に一度来てもらっている。4週間以上経つと4割くらいしか残っていないのでその場合は新しくやり直すことをすすめている」とモンタゼム氏。

まつ毛のエクステにはリペアなどのメンテナンス以外にも気をつけなくてはいけないことがあるという。たとえば、マスカラを使わない方がよかったりする。マスカラをどうしてもやめられないのなら、せめて使う回数を減らして夜には汚れを落とすなどのケアをして。また、アイメイクを落とす時にはやさしく丁寧に落とすようにして。

そしてまつ毛エクステで一番気になるであろうことは、自毛にダメージがあるかどうか。米国眼科学会は、まつ毛エクステは目が赤くなったり、かゆくなったりする症状の出る角結膜炎や、まぶたのはれ、自毛が抜けるなどにつながることがある、と忠告する。一方でモンタゼム氏によると、訓練を受けたプロのエステティシャンに施術をしてもらえばそういった心配はないと話す。「まつ毛エクステが自毛に悪いのは、きちんとした訓練を受けてない人にやってもらったり、エステティシャンからの指示をきちんと守らないときだけ」と言う。

一方で、まつ毛エクステは誰にでもおすすめできるものではない。「たとえば、元のまつ毛がとても細かったり、量が少なかったりすると思ったような仕上がりにならないことがある。なぜなら、エクステは自毛につけるもので、皮膚に直接つけるものではないから。だから毛がなければつけられない。さらに、モンタゼム氏は、リペアをするなどのメンテナンスができないならやる価値はないとも話す。「まつ毛エクステはネイルと同じで、きちんと続けなくてはいけないもの」。だから、もしまつ毛エクステを検討しているのなら、本当に自分にとってかけるお金と時間があるものなのかをよく考えてからにするように。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Cara Sprunk Text:Noriko Yanagisawa Photo:Getty ImagesK