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今まで筋トレを敬遠していた人も、これで考えが変わるかも……!

筋肉ムキムキを目指していないし、丸太のような太ももになりたいわけでもないからといって筋力トレーニングは関係ないと思わないで。筋力トレーニングはお腹の脂肪、ストレス、心臓病やガンの予防などにも効果がある。もちろん、ビキニをかっこよく着たいなら必須。それなのに女性で筋力トレーニングを敬遠する人は多く、週2回以上やっている人はたったの20%だそう。

でも、この12のやるべき理由を読めば、あなたも筋力トレーニングを始めたくなるかも。

脂肪を減らす効果が40%もアップ

お腹の脂肪を減らすには有酸素運動、と思っている人はこれをしっかり読んで。ペンシルバニア州の研究者がダイエットをしている人を3つのグループに分けて調査をしたそう。運動を全くしないグループ、エアロビクスのみ、エアロビクスと筋力トレーニングの組み合わせ、の3つに分けたところどのグループも体重が約9.5kg減ったけれど、筋力トレーニングを行ったグループは他のグループよりも脂肪を2.7kg多く減らすことができたのだとか。つまり、どういうことかというと、筋力トレーニングも合わせて取り入れたグループは、純粋に脂肪のみ減ったけれど、その他の2つのグループは脂肪と筋肉の両方が減っていたということ。

それ以外にも、筋力トレーニングをしないダイエッターに対して行った調査では、減った体重にうち平均すると75%が脂肪で残りの25%が筋肉だったそう。筋肉が減ると体重計の数字は減るかもしれないが、鏡に映る姿は改善しないはず。しかも、見た目には前よりブヨブヨするはず。でも食事制限をしながら筋力トレーニングもすれば、せっかくつけた筋肉をキープしながらより多く脂肪を燃やすことができる。

洋服を着こなすことができる

研究では30歳から50歳になるまでに身体の総筋肉量の10パ%が減ってしまうと言う。さらに、減った分は脂肪に変わってしまうそう。脂肪は同じ重さの筋肉よりも18%もかさばるので、これがお腹まわりの肉になりサイズアップする原因になる。

カロリーを燃やしやすくなる

ウェイトトレーニングをすることで、座っている間の消費カロリーも増やすことができる。これは筋力トレーニングが終わった後に、壊れた筋組織を修復するためにはカロリーが必要なため。研究ではビッグスリーと呼ばれる3つの動きで全身のワークアウトをやった後はその後39時間も代謝が上がったままだったそう。さらに、筋力トレーニングをしなかった人に比べて多く脂肪を燃焼したという結果も。

筋力トレーニングは運動中もカロリーを燃やしやすくしてくれる。約8分のサーキット運動をするだけで159から231kcalも燃やすことができる。これは、1時間16kmのペースで8分間走ったのと同じくらいの消費カロリー。

ダイエットにも好影響

運動することで脳が食生活を守ろうと頑張るようになる。ピッツバーグ大学の研究で169人の肥満成人を調べたところ、1週間3時間のワークアウトメニューを守らなかった人は、一日の摂取カロリー(1500kcal)も守らない傾向にあったという。逆に、隠れて間食してしまうと、運動には悪い影響がある。研究者は食生活と運動の組み合わせがきちんとダイエット計画を守ることに役に立ち、それが体重を減らすという目標に近くなるのではないかと分析する。

ストレスにうまく対処できるようになる

筋力トレーニングを頑張ればプレッシャーに負けないようになる。科学者によると、健康的な人はそうでない人に比べてストレスホルモンの値が低かったそう。また、別の研究によるとストレスのある状況において、筋肉がもっともあるグループはストレス値が正常値に戻るのが筋肉の少ないグループよりも早かったそう。

よりハッピーになる

マインドに効果があるのはヨガだけではない。研究者によると週に1回筋力トレーニングを半年間続けた人は怒りや気分全般のコントロールがうまくなったという結果が出ていたという。

骨が丈夫になる

歳を取ると、骨量が減り骨粗しょう症になるリスクが高くなる。でも研究では16週間のレジスタンストレーニングをすることで腰骨の骨密度が上がり、骨代謝マーカーの一種であるオステオカルシンの血中の値が19%も改善したのだそう。

ダイエットがうまくいく

有酸素運動はエアロビクスをだけを指すわけではない。ウェイトを使ったサーキットトレーニングをすると、最大心拍数の60~70%で走ったときに比べて1分間あたりの心拍数を15回増やすことが分かったそう。これは筋肉を鍛えるのにも有効で、心血管にエアロビクス運動をした場合と似たような効果を与えてくれる。

心臓がより健康的になる

ミシガン大学の研究者は全身を使った筋力トレーニングを週に3回、2ヶ月間行った人は拡張期血圧(血圧を計ったときの下の値)が平均で8ポイント下がったそう。これは脳卒中を40%、心臓発作を15%下げるくらいの効果がある。

生産性がアップする

筋力トレーニングをすることで上司にねぎらわれたり、給料もアップするかも? 研究者によると、運動をした日の方がしなかった日と比べて15%ほど生産性がアップしたそう。つまり、計算上は運動した日は普段なら9時間12分かかる仕事が8時間で終わらせられるということ。あるいは、同じ9時間働くのでも効率が上がり、処理量が増えたり、仕事に対するストレスが減るのでハッピーになれるかもしれない。

長生きする

サウスキャロライナ大学の研究者は、全身の筋力が心血管系の疾患やガンによる死亡リスクを左右すると結論付けた。同様に、他の科学者も中年になった時に健康であることが、85歳でも特別大きな疾患を抱えていないことと関係していると話す。

ずっと賢くなる

筋力は身体だけでなく頭も鍛えてくれる。ブラジルの研究者はレジスタンストレーニングを半年間行うことで、認知機能が改善されることを発見したそう。実際、汗をかくような運動は短期記憶と長期記憶、言語能力、集中力の改善につながることが分かっている。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Adam Campbell Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images