運動をさぼる代わりに考え方を少し変えてみよう。ありがちな言い訳はこうやって乗り越えて。その方法をオーストラリア版「ウィメンズヘルス」からご紹介。
運動した方がいいとは分かっているけれど、日々の忙しさに忙殺されてしまう。
私たちの多くは、常に忙しかったり、ストレスのある状態で走り回っている。そうしているうちに自分の身体の声を聞かなかったり、身体が何を必要としているかを忘れて身体のことではなく他のことや、自分以外のことを優先してしまう。そして、ついつい今日やるよりも、明日まで待てばいい、もっと時間がある時にしよう、もう少し疲れていない時にしよう、もっと気分がいい時に、もっと寒くない時、こんなに暑くない時に、雨の降っていない時に、などと理由をつけてしまう。そうやって運動するモチベーションを見つけられず、運動をする前にあきらめてしまう。
運動をやらなくてはいけないこと、退屈なもの、あるいは変な食べ方をしてしまった時の罰として捉えがち。本来なら運動は身体の可能性に感謝する方法なはず。それなのに、身体の悪いところや足りないところにこだわってしまう。そして運動しても、身体が思ったように変わらなかったり、すぐに結果が出ないとがっかりして運動することに意味があるの?と思ってしまう。
このように運動をしない理由はたくさんあるので、運動してもスランプに陥ってしまうのも無理はない。
健康の専門家で、子供も持つTwo Minute Movesの著者のリジー・ウィリアムソンは出産後に産後うつと診断された時に運動がうつから唯一抜け出せる方法だと自分で分かっていたと話す。うつを解消するために必要だったため、言い訳をせずに運動をすることをがんばらなければいけなかったそう。そんな彼女に、さぼらずに運動するためにどうやって言い訳を自分で打ち消せばいいのかを教えてもらった。
時間がない
運動する時のルールを変えれば二度とこの言い訳は使えなくなるはず。もし、1時間運動する時間を取れないからと言って、なにもできないわけではない。こんな時はマルチタスクをすべし!たとえば歯を磨きながらワイドスクワットをする。洗濯物を干す時は、洗濯物かごを使って腕のエクササイズをする。キッチンで洗い物をする間にキッチンのベンチで腕立て伏せを20回する。ネットフリックスを見ながらなら自転車こぎをすればお腹のワークアウトになる。スムージーを作っている間にかかと上げを30回など。
疲れている
研究では、運動をすることでエネルギーが増えることを示している。運動をすれば甘い物を飲んだり、おやつを食べたりするよりもずっと長い間エネルギーになってくれる。ハードな一日を過ごした後には、運動を60分するなんてあまりにも大変?でも、そんな時は自分に2分だけやる、と言ってみて。たとえば、さっと速足で歩いたり、ベッドで本を読みながら脚を上げたりする。きっとやってみれば、もっとやりたいと思うはず。でももしそうでなくても、運動することでエネルギーを感じられ、さらに脳に信号を送り、次に運動する時には運動が少し楽になっているはず。きっと、また言い訳を思いついてもそれを打ち消すのはラクになるはず。
運動がきらい
自身のパーソナルトレーナーとしての長い経験の中で、「私は運動がきらい」という言葉を何度も聞いたことがあるとウィリアムソン氏。きっとあなたも言ったことがあるのでは。オーストラリア人のうち30歳から65歳の半数以上は、健康を維持するのに十分な身体活動をしていないと感じている。そして40パーセントがその理由として、運動が楽しくない、と挙げている。でも運動を罰やいやなこととして捉えるではなく毎日の中での楽しみとして捉えるようにしては。たとえば、ウィリアムソン氏はリビングで踊りまくるというが、それは運動のように思えなくても実は立派な有酸素運動。そして、床を掃除する時にウォーキングランジをすれば、いつもの家事が少し楽しいものになる。ワインボトルを持ち上げてダンベルにするのも、腕の脂肪の燃焼を考えれば笑顔になるくらい、とウィリアムソン氏。
こういった考えをヒントに運動をさぼる言い訳に勝とう!
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text:Lizzy Williamson Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images