エッセンシャルオイルを使用するなら、香りの吸入時間を15~60分にとどめておくのがポイント。エッセンシャルオイルを1回で1時間以上吸い込むのは絶対NG。ボトルに書かれた用法に必ず従い、服用中の薬や慢性疾患がある人は、事前に医師に相談を。他の治療法と同じく、エッセンシャルオイルも正しく使用しなければ効果は得られない。
エッセンシャルオイルを空気中に放出するには、ディフューザーを使うのが一番だけれど、それがない場合には、熱湯を張ったボウルにオイルを垂らせばいい。いずれにせよ、使うオイルは1回に1~2滴。ディフューザーまたはボウルから10歩離れた場所に立ち、深呼吸を10回してから、いつも通りに息をする。常に安全な時間枠で使用し、終了時に窓を開けるようにしていれば、毎日行っても大丈夫。(職場や車内では、オイルを1滴垂らしたコットンを鼻の下に当て、1~2分いつも通りに息をする)
でも、エッセンシャルオイルの専門家、ミーガン・シュワルツによると、アメリカではエッセンシャルオイルが米国食品医薬品局の規制を受けていないため、市販のエッセンシャルオイルが本物ではないこともある。以下のステップで純粋なエッセンシャルオイルを見つけ出し、自分に合った香りを手に入れよう。
● 合成香料が混ざった薄いオイルにも “アロマセラピー” の表示があるので要注意。
● 混ぜ物、農薬、合成化学物質が入っていない100%純粋なオーガニックオイルを探して。
● “治療レベル” または “水蒸気蒸留” の表示があるとベター。
● ほとんどのエッセンシャルオイルは、湿度の低い涼しい場所で保管すれば1年以上持つ。
1.ラベンダー:睡眠の質の改善する
リラクゼーション用エッセンシャルオイルの定番であるラベンダーは、睡眠の質を改善し、目覚めを良くすることが研究によって分かっている。米国立睡眠財団によると、ラベンダーは不安を和らげるので、いろいろな考えが頭の中を駆け巡り眠れない夜にピッタリ。血圧、心拍数、皮膚の温度も下げてくれる。
2.クラリセージ:血圧を下げる
2013年の研究では、クラリセージの香りを嗅いだ女性に血圧と呼吸速度の低下が見られた。彼女たちは、ストレスフルな健康診断中もリラックスできたそう。記憶力と注意力の向上も助ける。
3.ペパーミント:記憶力がアップする
これまでの研究結果は、ペパーミントの香りで注意力と記憶力がアップすることを示している。さらに疲労感とチョコレートへの欲望を軽減する効果も。
4.オレンジ:不安を和らげる
出産中にオレンジの香りを吸い込んだ女性には、不安が少なかったことを示す研究結果があるみたい。
心的外傷後ストレス障害に対する効果も期待されている。
5.ローズマリー:脳の力を高める
2012年の文献によれば、ローズマリーの香りを吸い込むと、精神的にきついタスクがより早く、より正確に行える。この香りで気分がスッキリして、知的な刺激が得られることを明らかにした研究も。活力が向上し、疲労が軽減されるそう。
6.シナモン:集中力を高める
シナモンは、注意力をつかさどる脳の部位を刺激することがある。例えば、シナモンの香りを嗅いだ後は、運転手の集中力が高まり、気分も落ち着くことが研究によって分かっている。集中力が向上することで、イライラも減る。
7.レモン:気分転換
人生が辛いときはレモンの匂いを嗅いでみよう。レモンの皮から抽出したオイルで、ムードが改善するかもしれない。2008年の精神神経内分泌学専門誌『Psychoneuroendocrinology』に掲載された文献によると、アロマセラピーで気分転換するには、ラベンダーのエッセンシャルオイルよりもレモンのエッセンシャルオイルの方が効果的。不安とストレスが軽減されるそう。
8.ユーカリ:鼻水を止める
ユーカリオイルは粘膜に反応して粘液を減らすため、鼻詰まりが解消される。でも、ユーカリオイルは強力なので、1~2滴で十分。頭が冴えて、頭痛が和らいでくる。
9.ベルガモット:究極のリラクゼーションを味わう
ベルガモットの香りを嗅いだ女性には、唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)が少ないことを発見した小規模な研究がある。2017年の研究では、メンタルヘルスの患者が前向きさを取り戻すのにもベルガモットが役立ったそう。
10.レモングラス:不安を抑える
ある研究では、レモングラスのエッセンシャルオイルを吸入した被験者の不安と緊張が、すぐに、しかも著しく和らいだ。ストレスフルな状況から立ち直るのも、レモングラスの香りを吸わなかった人より彼らの方が早かった。他のメリットとして、虫よけにもなる。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。