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仲間とタスキを繋いで決まった距離や時間を走りきる、日本発祥の陸上競技「駅伝」。箱根駅伝や実業団駅伝などはお正月にテレビで観ている人も多いのでは? でも駅伝は、観戦するだけじゃなく、参加すると何倍も楽しいスポーツ。駅伝の魅力にハマり、駅伝サークルを主宰してきたエディターKが、その魅力をご紹介。

駅伝が楽しい理由1:みんなで走るから楽しい!

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私が駅伝の魅力に取り憑かれた最大の理由は、「みんなと走る」ことが楽しいから。

1人で走るランニングやマラソン大会も、景色を楽しんだり、音楽を聴いたりするのは気持ちがいいし、走り終わればなんとも言えない爽快感。フルマラソンも、4,5時間の間にドラマがあって、それはそれで楽しい。でも、みんなでタスキを繋ぐ駅伝は、全く別の楽しさがあります。

最初は、職場の同僚を中心に12人(4人×3チーム)で大会に出たのがきっかけ。同僚と走ると、いつもはクールな上司が必死に走る姿に大声援を送り、みんなが頑張ってタスキを繋ぐとそれだけで距離がグッと縮まります。初めましての人同士も、タスキを繋ぐとあら不思議。一気に「仲間」になれる。最初は「走るのは無理ー」と言っていた同僚たちも、駅伝大会翌日、参加メンバーたちの充実した顔を見て、「次は私も参加してみようかな」と、駅伝部のメンバーはどんどん増えていきました。

「駅伝の楽しさをみんなに伝えたい!」。その一心で会う人会う人駅伝に誘い、多い時には40人(10チーム)で大会に出場したことも。そんな時には、幹事役としてチーム編成を考えたり、初めましての人同士がたくさんいたので、全員のプロフィールをまとめたりと参加者が仲良くなれる工夫をしました。

上の写真は、友人と一緒に自分たちで「駅伝大会」を催した時の様子。当時、脱出ゲームが流行っていたので、脱出ゲームの駅伝版を作ろう! と、「ミステリー駅伝」なるものを企画。4人1組で走りながら謎を解き、二次会の会場までチームごとにたどり着く、というイベントでした。ちなみに、二次会のお店は都内某所のモンゴル料理店。到着すると全員がモンゴルの民族衣装で待っているという、最後までミステリーな仕掛けを仕込みました。

駅伝が楽しい理由2:気軽に参加できるのがいい!

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これまで出場した一般的な駅伝大会では、第一走者が8〜10キロ、第二走者が3キロ、第三、第四走者が5キロ程度と、短くて3キロ、最大10キロくらいまで一人当たりの受け持ち距離に差があります。

この「いろんな距離がある」というのがポイント。3キロしか走れない人も、10キロ走れる人も一緒にタスキを繋げる。そしてたとえ3キロを20分で走り終わっても、4人全員が走るまでの間、2時間以上の間、応援したりドキドキしたりと楽しめるのです。3キロなら、ランニング経験がなくても、少しだけ練習すれば走れる距離。だから私はいつもランニング初心者を誘う口実として、駅伝大会に出場してきました。

駅伝が楽しい理由3:いろんな大会があるのが楽しい!

駅伝大会には、色々なスタイルがあります。例えば、リレーマラソンというスタイル。これは決まった時間内に2キロ程度のコースをタスキを繋ぎながら走り、何周できるかを競います。下の写真は東日本大震災の復興のために生まれた、PARACUP SENDAIという大会に出場した時の様子。津波で全てを流されてしまった仙台空港横の土地で、3時間5人くらいでタスキを繋ぎ続けます。こうした遠方の大会の場合は、前泊してその土地の美味しいものを食べたり飲んだりできるので、みんなで走る楽しさが倍増。

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ユニークなものだと、24時間リレーマラソンという大会にも、4,5回出場しました。これは1.6キロのコースを12人で24時間タスキを繋ぎ続けるレース。スタートもゴールも朝の10時です。私はだいたい2チーム以上で参加して、自分たちのチーム間で順位を競って楽しんでいました。

会場は、富士山の麓の公園。陸上競技場の周りにずらりとテントを立てて、公園内のコースを走ります。

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夜中も走り続けます。でも、寝ないと身体が持たないので、順番に休憩をとる工夫も。24時間と聞くと気が遠くなりますが、12人で走ると一人当たりの持ち時間は2時間。24時間の間に合計2時間走るだけ、と考えれば実は大した距離ではありません。

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24時間リレーマラソンは、チームごとにテントを借りられるので、そのテントをベースに、そこでお昼寝したりもできます。キャンプ用のテーブルや椅子を持ち込み、お湯がもらえるので夜中にカップスープやカップラーメンなどを食べるのも楽しかったな。

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この記事の一番上の、大人数でゴールしている写真は、24時間リレーマラソンのゴールの様子。24時間タスキを繋いでのゴールは、それはそれは達成感満点!

「駅伝」「リレーマラソン」で検索するとたくさんの大会が開催されているので、ぜひ一度出場してみてください! 一度出場すれば、きっとその楽しさがわかるはずです。

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Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。