Egg, Egg, Food, Dish, Cuisine, Snack, pinterest

色、サイズ、ラベルetc. 卵には種類がたくさんあるので、買い物で悩むこともあるのでは?

だけど卵には栄養がいっぱい。どれがいいのか分からないからといって卵料理を諦めたりしないで。『The MIND Diet』の著者で公認管理栄養士のマギー・ムーンによれば、「どの卵もタンパク質とビタミンDの優秀な供給源で、脳に良いとされるコリンや目に良いとされるルテインが含まれる上に、もともとグルテンフリー」

でも、従来の卵には基本的な栄養素以上の特典があまりない。「餌と水を与えられて、檻の中で育ったニワトリから採れた卵だから」

普段から身体に取り込むものに気を遣っているなら、ちょっとグレードアップして、確実な優位性と安心感をくれる卵を選んでみてもいいかもしれない。「そのニワトリが食べる物によって、卵の栄養価が変わってくる。環境や動物愛護に関する問題もある。あなたの信条にマッチする卵がきっとあるはず」

様々な種類の中でムーンが勧めているのはオーガニックの卵。米国農務省のオーガニック基準で規定されているので、身体の健康を守るという点においては若干長けているそう。

「具体的には、認定を受けたオーガニックの餌を食べ、檻に入っておらず、歩き回ることのできる鶏から採れた卵を意味する」。オーガニックの食事によって卵の安全性が保障されるとともに、檻の外で動き回ることのできる鶏は、より人道的に育てられ、より幸せな生活を送ることができる。さらに、「抗生物質や成長ホルモンが絶対に使われない」 ので、卵に変な添加物が入っていないことも確実。

ムーンは自著の中で、フリーレンジ (放し飼い) で栄養が強化された卵も紹介している。フリーレンジの表示があれば、その卵を産んだ鶏は外に出ることができ、より自然な食事をしていることになる。「ニワトリは穀物を主食にするけれど、野生の植物や虫を探して餌にすることもある。このようなニワトリから採れた卵には、パスチャーフェッド (牧草を食べて育った) と記載されることもある」。同時に、オメガ3、ルテイン、ビタミンEが強化された卵は、良質な脂質が不足している人 (シーフードを食べない人など) には非常におすすめのオプション。「私はオメガ3が強化された卵を選んでいる。脳の健康に良いけれど十分に摂取するのが難しい栄養素だから」 とムーンは続ける。

一方で、“抗生物質不使用”、“穀物で育った” というラベルにはほとんど意味がないので騙されないで。「米国食品医薬品局は、卵に抗生物質の残留物が含まれていないことを義務付けている」。つまり、卵のケースに “抗生物質不使用” と書かれているなら、成長期や産卵時に与えられた餌や水に抗生物質が含まれていなかったことを示している可能性が高い。

でも、ラベルに対して無責任な生産者が多いので、抗生物質が使われていないことに重点を置くなら、オーガニックの卵を選ぶのが確実。また、“穀物で育った” と言われれば響きは良くても、ニワトリは草食性ではなく雑食性の生き物なのでほとんど意味を成さない。穀物を与えられたニワトリの卵では、栄養価を摂り逃してしまうのが実際のところ。

「穀物しか食べていないニワトリには、欠ければ病気の原因になる必須アミノ酸のメチオニンが不足する」。代わりに、オーガニックかフリーレンジの記載がある卵を選ぼう。

そして、卵の色は味や栄養価に影響を与えないので関係ないことを覚えておいて。茶色い卵に余分なお金を払うことのないように。ニワトリの品種が違うことを除けば、茶色い卵は白い卵とまったく同じ。

さあ、自信をもって正しい買い物ができたところで、朝食のフリッタータをいただこう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Isadora Baum Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images