EDITOR’S LETTER 好きなことを仕事にする方法

10 June 2019

EDITOR’S LETTER 好きなことを仕事にする方法

ウィメンズヘルス編集長の影山桐子によるコラム。今回のテーマは、「好きなことを仕事にする方法」。今ある仕事のなかからやりたいことを見つけるのではなく、好きなことを仕事にするにはどうしたらいいのか。そのヒントをお届けします。

子どもの頃、七夕の短冊や、卒業アルバムなどに必ず書かされた「将来の夢」。そこに書かれていたのは、「幼稚園の先生」「プロ野球選手」といった職業だったのではないでしょうか。でも実は。職業を目標にすることには弊害もあります。

キャビンアテンダントのセカンドキャリアを支援している友人がこんな話をしてくれました。

「CAの仕事は、子どもの頃からの夢だったという人も多くて、体力的にきつくて辞めた後、夢を失って他にやりたいことが見つからないという人が多い」

プロ野球選手もそうですよね。花形選手を引退した後、人生の目標がよくわからなくなってしまう人もいます。お金も名誉も時間もある。でもこれからどうしよう……。

何になりたいか? ではなくて、自分は何をしている時に幸せを感じるのか? それを考えてみると、自分にとってやりがいのある仕事が見えてきます。

 

自分の「好きなこと」をかけ合わせて仕事を作る

例えば、私の場合。子どもの頃から好きなのは、お絵描きや工作、手芸にお菓子作り。要するに「何かを作ること」が好きでした。さらに、もう少し後になって気がついた、自分が幸せを感じる瞬間は、自分が作った機会や場で、たくさんの人が楽しそうにしていること。臨床心理士を目指していたのも、患者さんの状態を少しでもよくできると思ったからです。これを一言で表現すると、「人の幸福度を上げること」

 

私の仕事人生は

「何かを作ることが好き」+「雑誌が好き」=「編集者」

 

というベースがあり、さらに、走れば人は幸せになる! と気がついてからは

「人の幸福度を上げたい」+「ランニングイベントを作りたい」=「ランガール★ナイト」

の企画運営をボランティアで10年続けてきました。

 

そして今は

「何かを作ること」+「人の幸福度を上げる」+「走ることに限らないすべての運動」=「ウィメンズヘルス」

と、これまで人生を重ねる中でわかってきた、自分が好きなことを掛け合わせた仕事をしているので、とても幸せです。

でも一方で、「何かを作ること」と「人の幸福度を上げること」を組み合わせたアウトプットはメディアに限らないので、もっと年を重ねたらやりたいことは色々あります。その一例は、ワクワク老いることができるような、シニア世代が働き盛りを支える、まかない付き集合住宅。元気な70代80代が働き盛りの50代60代を食生活面から支えられたら、シニアには生き甲斐になるし、働き盛りは健康寿命が伸びて、いいことづくめだな、なんて妄想しています。

 

「好きなことを」を仕事にするために必要な2ステップ

まずは、自分が何をしているときに幸せを感じられるのか、幸せのものさしを作って確認してみる。そうして出てきた、自分が好きなことを組み合わせて、こんなことができたらいいな、というアイディアが生まれたら、やるべきことは2つ。

好きなことを仕事にしていくために絶対必要な2つのステップは、「表明すること」「行動すること」です。SNSでもなんでもいい。とにかくやりたいことがあるなら、声に出して周りの人に伝える。すると、同じようなことを考えている人が見つかるかもしれないし。応援してくれる仲間が見つかるかもしれない。さらには、どんなに小さな一歩でもいいから、やりたいことに向けて行動を起こすこと。参考になる情報を集めことからでもいい、誰かに会いに行ってみるのもいい。とにかく行動しないと何も実現しません。

私も、ボランティアで続けているランガールという活動は、「マラソン大会を作りたい!」とTwitterでつぶやいたところから始まりました。表明してみたら仲間が見つかり、何もノウハウがなかったけれど、あらゆる人に話を聞きに行き、支援者を集め、協賛金を集め、計画始動から7ヶ月で500人規模のファッションショー&アフターパーティ付きランニング大会を作り上げました。そして、このやりたいことを実現するために重ねた苦労や経験が自分自身の財産となり、今につながっています。

今、何をやりたいのかわからなくても大丈夫。私も20代の頃は、「このまま編集者を続けてプラダを着た悪魔になりたいわけじゃない。でも何になりたいのかは見えない」という状態でした。でも、自分は何が好きなのか、何をしている時に幸せを感じるのか、ということを常に意識していれば、おのずとそこからやりたいことが見えてくるはずです。

好きなことがあって、それを仕事にできたらいいな、と思うならば、まずはアクションを起こしてみて。スタートは何歳からだって遅くありません。

Photo :Gettyimages

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