歯磨き粉がニキビに効くって本当？

ニキビを自分で治す方法について話すたびに出てくるのが、昔ながらのこのスキンケアトリック。でも歯磨き粉で本当にニキビが治るの？　それとも肌に害を与えているだけ？　アメリカ版「ウィメンズヘルス」がその疑問にお答え。

連邦民事訴訟規則の顧問皮膚科医ジャスティン・ヘクストル医師によると、歯磨き粉にはニキビを乾燥させる効果があり、赤みや炎症を抑えてくれるそう。これによりニキビの寿命を10日ほど縮めることが出来る。

「歯磨き粉に含まれる重曹、メントール、過酸化水素、トリクロサン(抗菌剤)がニキビを乾燥させるの」

でも「歯磨き粉には、ニキビジェルやクリームといった従来の治療法よりもニキビの除去に効果的だといえる成分が何も含まれていない」という。さらにヘクストルは、「ニキビに歯磨き粉を塗ることで、肌が乾燥しすぎたりヒリヒリと燃えるような痛みが生じる可能性がある」と注意を促す。

歯磨き粉が紅茶やコーヒーによって歯に付着したステインをそぎ落とすために作られていることを考えれば、副作用なしで肌に効果があるとは考えにくい。

肌の色も歯磨き粉への反応に影響する。例えば、メラニンを多く含む肌はより敏感な傾向にあるため、メラニン濃度の高い肌に歯磨き粉を使用すると色素の過剰沈着を起こす危険性がある。その一方で、青白い肌の場合、歯磨き粉が長時間にわたって肌に残されていると赤っぽいやけどになってしまうことがある。

つまり、歯磨き粉にはニキビを乾かす力があるとはいえ、同時に肌を乾燥させ深刻なダメージを与えてしまうリスクもあるということ。

やっぱり、正式なニキビケア商品に投資するのが一番のよう。

http://www.womenshealthmag.co.uk/beauty-style/skin/6832/does-toothpaste-get-rid-pimples/

Text: Natalie Lukaitis　Translation: Ai Igamoto　Photo:instagram of @frank_bod