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牛・豚・鶏をヘルシーな順番から並べるとしたら、鶏→牛→豚が一般的な答えだろうか。スポーツやトレーニングをしていなくても、鶏むね肉=高たんぱく&低カロリーだというのはもはや常識だし、牛肉と豚肉を比べたら、脂身の少ない牛肉の方がヘルシーそう。栄養素をしっかりと把握することが、ヘルシーへの近道。管理栄養士がその効能をジャッジ!

「確かにその通りですが、豚肉も部位を選べば、スポーツをする方の味方になってくれるので、無条件に避けてしまうのはもったいない! それぞれのお肉の特性をよく知り、上手く使ってパフォーマンスを上げましょう。

まずは鶏肉。ご存知の通り、皮を除けば他のお肉に比べ、高タンパク質&低脂質でヘルシーです。筋肉作りに向いており、筋トレをしている方にぴったり。カロリーも低く、大会前の減量時でも安心して使えます。ただ、むね肉にも身と身の間に脂肪が多くあるので、皮を取り除くだけでなく、できるだけ丁寧に取り除くのが良いでしょう。

牛肉の優れた点は、鉄分が豊富なところ。野菜から鉄分を摂ろうとしても吸収率が悪く、なかなか量も摂れないので、牛肉の赤身から摂ると効率的です。鉄分は、不足すると「病気ではないのになんだかだるい」といった不定愁訴の原因に。それでは、とてもスポーツをする気にすらなりませんよね。スポーツをするモチベーションを保つにも、鉄分は欠かせないんです。特に不足しがちな女性は積極的に鉄分補給を意識しましょう。

豚肉は、スポーツする方が最も避けそうなお肉ですが、実はスタミナをつけるビタミンB₁が、他の食材に比べて断トツで豊富! ビタミンB₁は糖質の代謝を促してエネルギー生産を活発にする役割があります。エネルギーがスムーズに作られるため、運動後の疲労回復にも効果が期待できます。脂の少ないももやひれを選ぶといいですね」

鶏⇨筋肉、牛肉⇨鉄分、豚肉⇨疲労回復と、それぞれのお肉の”働き”を考えながら、今日のメインディッシュを考えてみよう!

Illustration: STOMACHACHE. Text: Sakiko Koizumi

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藤原朋未
管理栄養士 健康・食育ジュニアマスター

プロの管理栄養士・料理研究家による「食 」のプロデュース・レシピ開発を手掛ける(株)エミッシュ所属。健康・美容・栄養などの切り口で管理栄養士ならではのレシピ提案・コラムの執筆を行う。乳幼児食指導士の資格を持ち、離乳食や幼児食に関する情報をブログにて発信中。ブログ:ママ楽ごはん(http://tomomi-fujiwara.blog.jp/)エミッシュ(所属)(http://e-mish.com