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洗面所を掃除する頻度はどれくらい?

米ケニオンカレッジの生物学教授で微生物学者のジョーン・L・スロンチェウスキ博士によると、洗面所の床には細菌がたくさん。
今回は、アメリカ版ウィメンズヘルスから洗面所をきれいに保つ方法をご紹介。

洗面所の床に生息する細菌の数は、人の出入り、掃除の習慣、トイレの使われ方によって異なる。「床掃除の直後には1平方センチメートルあたりの細菌数が1千個以下でも、その後トイレを使った場合、1時間後には細菌数が100万個に増えているかもしれません」

洗面所最大の面積なのに、床は最も見落とされやすいポイント。私たちが外から持ち込む汚れの他にも、抜け落ちた毛、湿ったバスマット、化粧品の残留物などが付着する床には、細菌がはびこって当たり前。

抗菌洗剤を含む日用品ブランド『レキットベンキーザー』の微生物学ディレクター、ジョー・ルビーノによると、洗面所の床には、人間の皮膚に見られるブドウ球菌や、腸に生息する大腸菌といった非常に一般的な細菌も付着してる。腹痛や下痢を引き起こす大腸菌にも注意が必要。

臨床環境微生物学専門誌『Applied and Environmental Microbiology』に掲載された2014年の論文によれば、洗面所に生息する細菌の約68~98%は皮膚関連か外から持ち込まれたもので、そのうち最大15%は腹痛や下痢を引き起こす細菌。こういった細菌に含まれるウイルスの濃度は「意外にも低い」ことが分かったとはいえ、洗面所の床掃除を二の次にする理由はない。スロンチェウスキ博士によると、最も病気を引き起こしやすい細菌は、排便をしたばかりの人から広がる。その細菌は、ドアノブなどから自分の手に付着することもあれば、トイレの水と一緒に1mほど飛散することもある。だからやっぱり、感染するかしないかを運任せにしてはおけない。

では、洗面所の床をきれいにするにはどうしたらいいの? お掃除エキスパートのデブラ・ジョンソンによれば、細菌が好む湿気を防ぐのが一番確実。汚れた衣類は床に放置せず洗濯カゴに入れ、濡れたタオルはラックなどにかけて乾かし、バスマットと洗面所の床が濡れないように自分の体は浴室内で拭くようにしよう。

また、最低でも週に一度は、強力な浴室用洗剤で床を入念に磨くこと。スチームクリーナーを使うとさらに効果的。「スチームクリーナーは残留物を残しません。熱い蒸気で、従来のモップよりも床がキレイに消毒されます」と説明するジョンソンは、年に一度は浴室のタイルの目地もこすって洗うよう勧めている。大仕事ではあるけれど、その価値は十分にある。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



vText: Krissy Brady Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。