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料理を味わえば食事が楽しくなることは知っている人も多いはず。でも、食欲専門の学術誌に掲載された研究結果によると、食事中の音楽鑑賞でも食事を楽しむ能力が増すそう。その内容を、アメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

この研究では、研究チームが参加者にチョコレートか赤ピーマンのどちらかを与え、ジャズ・ヒップホップ、クラシック、ロックという4種類の音楽を聴くよう指示を出した。その後、参加者は食事がどれだけ楽しめたかを自己評価。ちなみに、ミルクチョコレートは元気が欲しいときに手が伸びやすい “感情的な食品”。一方のピーマンは “非感情的な食品” だそう。果たして結果は……? 

音楽はピーマンの味にほとんど影響しなかったけれど、チョコレートを食べた人々はジャズを聴きながら食べたチョコレートが一番美味しかったと回答 (ちなみに、彼らが一番美味しくなかったと答えたのはヒップホップを聴いていたとき)。

ジャズとヒップホップで結果が異なるのは、なんで? この文献は、その原因がマインドフルネスにあると指摘している。ジャズには心をなごませる落ち着いた曲が多いので、内省的な気分になれる。これに反してヒップホップは攻撃的な傾向があるので、聴いていると気が立ちやすいんだとか。この違いが食事の仕方にも表れる。というのも、自分の内面を見つめ心が平和なときは、攻撃的なときよりもマインドフルになれるので、食事に感謝し一口ずつ味わいながら食べられる。

参加者が食べたチョコレートと赤ピーマンの量は測定されなかったけれど、過去の研究結果は、食事に時間をかけて心から楽しめば全体的に食べる量が減ることを示している。この話から得られることは? ディナーの席で音楽を聴くなら、ジャズにしてみたら? ということ。ダイエットに役立つかもしれないし、仮に役立たなくてもディナーにはピッタリの音楽!

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Annie Daly Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。