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体重を減らすためにダイエットをすると失敗する? 少し言い過ぎかもしれないけれど、ヘルシンキ大学の栄養セラピストであるウーラ・カーカイネンは、これは100%真実という。

「ダイエットをしたり食事を抜いたりすることで、肥満や糖尿病を防ごうとする人がいる。でも、そのようなアプローチを使うと防止になるどころか、長期的にはどんどん太っていくだけ」

そう語るウーラには、代案がある。それは、体のニーズに合わせて出来るだけ規則的に食べること。すると、体重が自然と落ちていくらしい。

フィンランド人の男女約5千人 (24~34歳) を対象とした彼女の調査では、参加者の体重と、その変化に影響を与えた要素を10年間にわたって追跡。調査期間の最後まで当初の体重を維持した人は、全体のわずか1/4。1年間で平均1kg増える人がほとんどだったみたい。

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その後の分析によって、性別にかかわらず、体重増加には2つの “主要因子” があることが判明したそう。それは、不規則な食事とダイエットだとか。女性の体重増加のリスクは、2人以上の子どもを産むこと、定期的に甘い物を飲むこと、日頃から人生に不満を感じていることによっても上昇するらしい。男性では、喫煙が大きな要因であることが分かった。

ウーラによれば、「体重の増加を効果的に防ぐには、体重増加に先立つ体重管理、つまり一次的体重管理の根本的な要素を理解することが何よりも大切」。

この研究結果は、“規則的で十分” な食事が、体に生まれつき備わっている生物学的機能をサポートすること、そして長期的には健康的な食習慣と体重管理に役立つことを証明している。

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「私たちの研究は、個々の違いにもっと重点を置き、人間の健康に影響を与える要因と、人生の意義をより全体的に理解することが、体重管理に生きてくることを明らかにした」 とウーラは付け加える。

筆者のルーシー・ボードはオーストラリア版ウィメンズヘルスのデジタルエディター。特集記事を書き、SNSを使いこなす。生まれつき根拠のないことを信じるタイプで内心は究極の美食家。ベジタリアン料理の腕前を会話の中でこっそり自慢するのが大好きで、最高のお酒はシャルドネだと信じている。絶対に枯れないはずの観葉植物を枯らし、最も奇抜なハリウッドカップルの誕生を予測する才能がある。

※この研究論文は当初、国際摂食行動ジャーナルに掲載されました。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。