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だから脂質に関しての誤解や神話はなにかしら聞いたことがあるはず。そして、それに囚われている人も多いのでは。そこで、今回は著名な栄養士と組んで、この誤解を解くことにしてみた。よく聞く脂質についての誤解と真実をここでお伝え!

誤解1:どんな量でも脂質を食べると体重が増える

もちろん、一度に脂質が多いものをたくさん食べると体重計の数が大きくなってしまう。でも、摂る脂質の量に気をつければ問題はない。「脂質は1gあたり9kcalあり、炭水化物やタンパク質の4kcalに比べると多いので、少しでもなかなかのインパクトがあるのは確か」と、ニューヨークの栄養士、ジェシカ・コーディングは語る。

脂質で体重が増えるのを防ぐには、一日の必要なカロリー以内に抑えること。アメリカの農務省は、飽和脂肪酸の摂取量を一日のカロリーの10%以下にすることをすすめている。そして一般的に、脂質はたとえ良質なものでも一日のカロリーの20%以下に抑えるのが望ましいそう。

誤解2:脂質は役に立たない

これは間違い。日々の食事の中で、脳と身体を機能させるためにも脂質は適量必要、とコーディング。たとえば、ホルモンを作ったり、細胞を働かせたり、体温調節などにも使われる。さらに、脂質は髪の毛、肌や爪を健康的に保つのにも欠かせないとコーディグは話す。

誤解3:脂質は身体に悪い

炭水化物と同じで、脂質にも質のよいものと悪い物がある、とジュリー・アップトン栄養士。栄養に関するサイト、Appetite for Healthの創業者でもあるアップトン氏によると「質の悪い脂質は、質の悪い炭水化物のように健康に有益ではない」と言う。加工食品に含まれている飽和脂肪酸がこれにあたる。米国保健省の国民に向けた食生活ガイドラインによると、サーモン、クルミ、フラックスシードなどに含まれる脂質は良質な脂肪。一方でバター、牛脂や硬化油はよくない脂質とされている。

誤解4:高脂質の食品はコレステロール値を上げる

飽和脂肪酸はコレステロールを上げると言われているけれど、たとえばヒマワリ油、大豆油、カボチャの種、ゴマ、サーモン、ツナやクルミなどに含まれている一価不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる働きをする、とKeatley Medical Nutrition Therapyの栄養士、スコット・キートリー談。

誤解5:脂質には1種類しかない

脂質はひとくくりにされることが多いけれど、実はいくつか種類があり、異なるものだとアップトンは話す。多価飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸は心臓にもよい脂質で、すぐに体内で燃やされる。一方で飽和脂肪酸とトランス脂肪酸は体内に溜め込まれやすい、とアップトンは説明する。飽和脂肪酸はココナッツオイルやパーム油多く含まれている。米国保健省によると、ほかにもバターや牛脂、豚、にも含まれているそう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Korn Miller Text:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images