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「卵はコレステロール値が高いから1日1個まで」と言われたのは昔の話。特に卵の黄身は悪者にされがちだったけれど、実際のところどうなんだろう? これまでの卵に対する認識と最新の研究結果を比べながら、US版ウィメンズヘルスが素朴な疑問に答えてくれた。

初期の認識

70年代に発表された研究によると、黄身はコレステロール値の上昇を助長するため、心臓病のリスクを高めるとされていた。エキスパートたちは口を揃えて「黄身は避けろ」と忠告し、脂肪分も低く、病気のリスクを減少する「卵白のみの摂取」を勧めた。それでも怖いもの知らずのシルヴェスター・スタローン演じる伝説的ボクサーのロッキーは、卵を割って生のまま飲んでいたけどね(オエッ)。

その後の認識

時は90年代。黄身の摂取は心臓発作や脳卒中を招かないことが明らかに。一方で今回は黄身が「炎症を起こす」という噂が広まり、「まだ研究を要する」と付け加えられてはいたものの、結局悪者扱いになってしまった。一方で、中には体内の炎症を防いでくれることを知らせる結果も出てきた。そのため、ジム通いの人は一時期黄身をよく食べるようになったそう。何せ、運動こそ炎症を起こすからね。

今の認識

新たな研究結果によると、運動後に卵を3個(たんぱく質約18グラム)摂った人の方が、卵白だけで同じたんぱく質量を摂った人よりも40%ほど筋肉がつきやすかったのだとか。

結論として……

体重を減らしたい。シェイプアップしたい。体力をつけたい。これらを望む場合、黄身は抜かさず食べたほうがいい。脂肪酸やビタミン、ミネラルを豊富に含む黄身ごと食べたほうが、身体もうまくたんぱく質を吸収してくれるみたい。とは言っても、一日の摂取量は3個までにしておこう。

※ この記事は、US版ウィメンズヘルス2018年4月号から翻訳されました。



Translation: Miku Suzuki Photos: Getty Images