炭水化物は完全にカットするべき? グルテンフリーダイエットで体重は落とせるの? 有酸素運動と筋力トレーニング、どちらのほうがダイエットには効果的?
「燃える」体を作りたい人に向けて、イギリス版ウィメンズヘルスが「減量神話」の真実を暴く。
神話① 炭水化物はダイエットの敵?
A. 全て敵とは限らない
ケトン体ダイエットのような低糖質ダイエットを生活に取り入れる人が増えるなか、炭水化物を摂(と)ると痩せられないと思い込んでいる人も多いのでは? でも、炭水化物だからといって全てが敵とは限らない。
言うまでもなく、炭水化物はエネルギー補給には最適。摂取する炭水化物を賢くチョイスすることで、ワークアウトでもより力を発揮させてくれる。パフォーマンスを高め、体をしっかり回復させるには、サツマイモやキヌアといった栄養価の高い炭水化物を摂(と)ることが極めて重要。
健康的に体重を落とすためのアドバイス
玄米、オートミール、レンズ豆などの「複合糖質」なら、果物やお菓子に含まれており、血糖値を急上昇させる「単純糖質」よりもゆっくりと持続的にエネルギーが放出される。
神話② 代謝を活発にしてくれる食材は存在する?
A. 食材に頼るよりも、筋肉量をアップするのが肝
グレープフルーツやターメリック、緑茶をはじめとする一部の食品は、代謝を活発にすると言われるけれど、本当にそうなの?
代謝の良しあしは、ほとんど遺伝子で決まるそう。食生活やエクササイズの習慣が体重に大きな影響を与えるのは確かだけれど、セロリやリンゴ酢で代謝が上がるという科学的な証拠は少ないみたい。
健康的に体重を落とすためのアドバイス
確かに有酸素運動は脂肪を燃やしてくれるけれど、筋肉量を増やしたほうが代謝は高くなるため、結果的に安静時のカロリー消費量が増えるそう。ちなみに歌手のジェニファー・ハドソンを36キロ減へと導いたダイエット法「ウェイト・ウォッチャーズ」によると、消費カロリーにこだわるよりも、高強度のアクティビティや筋力トレーニングを行うことに重点を置いたほうがいいとか。
神話③ 体重を落とすのに効果が高いのは、有酸素運動? それとも筋力トレーニング?
A. 筋力トレーニングのほうが効果あり
目標体重に到達するには、トレッドミルでひたすら走るよりも筋力トレーニングのほうが効果的。なぜなら、筋肉をキープするには、脂肪を維持するときよりも多くのエネルギーが必要になるから。燃えやすい体づくりには筋肉をつけて、代謝を上げよう。
健康的に体重を落とすためのアドバイス
自信を持つためにも、しなやかな体を手にするためにも効果的な筋トレ。焦らずに、正しいフォームを身につけることから始めて、徐々に強度を上げていこう。
神話④ ダイエットの近道は、一部の食品群をカットすることにある?
A. さまざまな食品群からバランスよく食事を摂(と)るのが◎
ダイエットには、グルテンや乳製品をカットするのが一番というのもよく聞く話。でも食品群をまるごと取り除いたところで体重が減るとは限らず、そうすればヘルシーとも断言できない。
サウスアラバマ大学の研究によると、グルテン不耐症の場合を除き、グルテンをカットしても健康上のメリットは特に得られないことが判明している。
健康的に体重を落とすためのアドバイス
ヘルシーなライフスタイルを続けるためのコツは、自分に厳しい食事制限を課せないこと。食べる量には気をつけつつ、いろんな食品群から幅広く食材をチョイスすることがおすすめ。
神話⑤ 体重を減らしたいならアルコールはNG?
A. お酒の種類による
お酒の飲み過ぎはダイエットを邪魔する可能性が高いけれど、選び方でも違いが生まれるもの。カロリーを抑えたいなら、大量の砂糖が含まれる「カクテル類」はできるだけ控えよう。
健康的に体重を落とすためのアドバイス
禁酒がなかなか難しい人は、ジンやウォッカなどの蒸留酒を低カロリーのドリンクで割ったものを選ぼう。少し洒落たものが飲みたいときは、120mlのシャンパンでカロリーを90kcal程度に抑えてみて。
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Chloe Lawrance Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images