糖質とはフルーツや野菜、穀物、乳製品など炭水化物を含む食品にもともと含まれている、と公認管理栄養士のジェシカ・コーディング。炭水化物は体内でゆっくりと消化され、エネルギーへと変わるのはそこに含まれる糖質。
でも、添加糖の摂(と)りすぎは、肥満や糖尿病といった病気の原因にも。コーディングは、「添加糖には中毒性もある」と注意を促す。「添加糖は脳の報酬系の一部を活発にし、心理学的、生化学的、行動的な中毒症状をもたらします」
公認管理栄養士のジーナ・キートリーいわく、フルーツや炭水化物を含む全種類の糖分をカットするジェニファーのチャレンジはかなり極端なものなので、体がショックを受けてもおかしくないそう。離脱症状が出ることも、十分に考えられるみたい。
糖の離脱症状とは?
糖分を断つことにより起こる体の反応が「離脱症状」。なかでも最も影響を受けるのは、ドパミン率いる報酬系。「毎日のように糖分を摂取してきた人が突然糖分の摂取を断ってしまうと、脳内の化学物質が変化してしまいます」とコーディング。
そのため、疲労感やイライラ、頭痛、活力の低下などの症状が突然現れることも。「気分のむらが激しくなったり、甘いものが欲しくなったりするのも珍しくありません」
糖質の摂取量を減らすには?
キートリーいわく、毎日の食生活のなかにもともと含まれる糖分までカットする必要はないそう。糖分は体のエネルギーにもなるし、体にいいものにも多少含まれていることが多いそう。「ジェニファーのまねをしてエネルギーにも変わるフルーツや野菜の糖分までカットしようと思っているなら、考え直した方がいいでしょう」とキートリーは続ける。「糖分や炭水化物は私たちの敵ではありません。摂(と)りすぎはよくないけれど、適量摂取することは生きていくうえでも大切です」
離脱症状を恐れているなら、キートリーが勧めるように、添加糖の摂取量を「徐々に」減らしてみるといいみたい。これなら味蕾(みらい)も状況の変化に付いていけるとか。
コーディングによると、「少しずつ減らしていくアプローチを取れば、体と脳が変化に適応しやすいでしょう」。でも、彼女の患者のなかには“適量”におさえられない人も。「糖分の摂取が極端に多い方は、一気にスパッとやめるのもありでしょう。最初のショックを乗り越えれば、今までの生活には戻りたくなくなるはずです」
糖質の摂取量を減らしたいなら、自分は何のためにそうしたいのか、そのためにベストなアプローチは何なのかをじっくり考えてみよう。コーディングが言うように、「自分にとってベストなアプローチを選べば、絶対うまくいくはず」
※この記事は当初、アメリカ版『Prevention』に掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。