下の毛のお手入れのために知っておくべきことを、皮膚科医に聞いてみた。
本格的な夏を前に、私たちはカミソリに手を伸ばす。つまり、内方発育毛によってできたビキニラインの赤く醜いぼつぼつとの闘いが、本格的に帰ってくるということ。この夏、あなたのデリケートゾーンをピカピカに保つために、この問題児を永久に追放するための戦略を求めて、皮膚科専門医のトップに話を聞いた。
ニューヨーク市のSmarterSkin Dermatologyで皮膚科医として働く、セジャル・シャア医学博士によると、「脱毛後、成長過程の毛が肌からしっかり出ていくはずが、横向きに育って肌の内部、つまり皮下部で丸まってしまう状態を毛の内方発育と言う」そう。「これが痛くてヒリヒリしたり、かゆみを伴うぼつぼつになることがあるの。感染を起こす可能性もあるわ」。下の毛が硬くカールが強い人ほど、内方発育毛との闘いを強いられる可能性が高い。
厳密に言えば、ワックス、砂糖脱毛、シェービング……どんな除去方法を使っても毛が内方発育することはある。でもシェービングに一番問題があるよう。「シェービングは毛の先端を尖らせるので、毛が肌からちゃんと出ていきにくくなる」、とシャア博士は説明する。
見苦しい内方発育からビキニラインを救うには、下の毛はそっとしておくのがベスト。でもどうしても剃らなきゃいけないなら、憎き問題児とスッパリ決別するためのシャア博士の戦略を参考に。
シャワー前
「体洗い用のタオルを使い、ぬるま湯と低刺激のクレンザーでデリケートな部分を数分間洗って」、とシャア博士。ゆっくり、弧を描くように洗うことで、発芽しかけた内方発育毛を取り除き、肌をシェービングに備えることができる。
シャワー中
デリケートな部分は大事な部分。敏感肌用で保湿効果のあるクリームかジェルを使うのを忘れずに。カミソリの刃が鋭いことを確かめて、とシャア博士（ベストな結果を出すには刃の交換も）。「あまり力を加えずに、毛の生えている方向に剃ってね」
シャワー後
体を拭いたら、市販のヒドロコルチゾンクリームを塗って、内方発育の発生を予防するのがシャア博士のアドバイス。寝室でも無理はしないこと。「脱毛後48時間の摩擦は避けて。例えばシェービングしてすぐのセックスは無しよ」。ビキニラインを喜ばせてあげよう。
アドバイス通りにしているのにまだ大量の内方発育に苦戦しているなら、単純にあなたの体が毛を内方発育しやすい傾向にあるのかもしれない。その場合は、代案として、より長期的な脱毛技術であるレーザー脱毛や電気分解治療を検討するようシャア博士は勧めている。
Text:Macaela Mackenzie Translation:Ai Igamoto
