夏より危険! 冬の脱水症状に気をつけて

13 December 2017

夏より危険! 冬の脱水症状に気をつけて

“食欲がない”“めまいがする”“疲れやすい”……。その症状、実は脱水症状が原因かも?

“脱水症状”と聞くと夏によく起こるイメージを持っている人が多いはず。でもこの脱水症状、冬だからといって油断しているとあらゆる体調不良の引き金となってしまうので要注意。夏と違って汗をかかないぶん、脱水症状かどうかが分かりにくいのがやっかいなところ。冬でも手を抜けない脱水症状対策について医師の谷口英喜先生にお話を伺った。


夏だけじゃない! 脱水症状は冬でも起こる

夏によく起こる脱水症状は、多くが発汗による急性脱水症状。暑さによる発汗のため、脱水症状だというのがわかりやすいのに対し、冬の脱水症状はじわじわと日々の脱水が積み重なって起こる慢性脱水症状。季節による空気の乾燥に加え、汗をかかなくなるぶん、水分補給を積極的に行わなくなってしまう人が多く、知らず知らずのうちに脱水症状になっってしまう人も多いそう。


冬の脱水症状になるとどんな状態になってしまうの?

人間の身体は成人でも約60%が水分で満たされているため、水分不足になるとあらゆる部分に不調をきたすように。特に80%以上が水分で満たされている脳や胃腸、筋肉に不調が現れやすい。「めまいや立ちくらみ、眠気が起こったり、食欲不振や疲れ、関節の痛みなどが現れますが、水分補給をしてそれらの症状が改善されるようなら、それは脱水症状ということになります」(谷口先生)


脱水症状を防ぐには?

・部屋を乾燥させない
とにかく自分がいる環境の加湿が大切。冬はどうしても暖房を使うことが多いので、加湿器を置いたりして積極的な乾燥対策を。その際、湿度は50~60%が理想。加湿器がない場合は、濡れたタオルを部屋に干したり、洗濯物を部屋干しするのも有効。

・3食きちんと食べてこまめな水分補給
実は水分補給に一番有効なのが食事。基本的に食事をしっかりとっていれば脱水症状にはならないそう。ただ、冬は季節的に乾燥しているので、食事のほかに1200ml~1500mlの水分補給を行うとベター。アルコール以外ならOKで、コーヒーや紅茶でもOKだけれど、トイレが近くなるのが気になって水分補給を躊躇してしまう人が多いので、カフェインの多いものは避けたほうがよさそう。


スポーツ時に気をつけることは?

「基本的には3食しっかりと食事をとることが基本です。スタミナ補給のためもありますが、食事にはたくさんの水分が含まれています。特に野菜や果物には豊富な水分が含まれているのでおすすめします。スポーツを始める30分前に水分補給をしっかりしておくのも大切です。スポーツ中も汗をかきますからこまめに水分をとるようにしましょう」(谷口先生)


脱水症状に効果的な飲み物は?

スポーツドリンク

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ナトリウムやカリウムなどの電解質を含んでいるため、運動して汗をかいた身体にすばやく水分補給ができるスポーツドリンク。ただ、運動時の水分補給を想定して作られているため、ブドウ糖やショ糖など糖分が多く、飲み過ぎると糖分過多に。飲むのはスポーツするときだけにしたほうがよさそう。

 

経口補水液

冬に起こりやすい嘔吐や下痢、発熱などによっても引き起こされる脱水症状。そんな時には経口補水液がおすすめ。塩化ナトリウムやカリウムなどの電解質を含み、吸水率も高いため、体調を崩した時の水分補給として一番効果的。「塩分が多めなので、症状が回復したら飲むのは控えたほうがいいでしょう」(谷口先生)

 

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医療現場でも使われている経口補水液。感染性腸炎や感冒による下痢、嘔吐、発熱を伴う脱水症状に効果的。経口しやすいゼリータイプもある。

 

(左から)オーエスワン500ml ¥190 280ml ¥133 オーエスワンゼリー200g ¥190(いずれも希望小売価格)


天然のスポーツドリンク! 注目が集まるココナッツウォーター

マドンナやリアーナ、ジェシカ・シンプソンなど、ヘルスコンシャスな人たちが愛飲しているというココナッツウォーター。ミネラルを多く含み、脂肪分やコレステロールはゼロ。カリウムが豊富で、カルシウムとマグネシウムのバランスが最適なため、むくみ防止やデトックスにも効果的。

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(左)砂糖・脂肪分・コレステロールゼロ、添加物も保存料もゼロのヘルシー飲料。ほのかな甘みで飲みやすく、スポーツ後の水分補給にもおすすめ。ヤングココナッツ果汁100%使用。 Cocomax(リードオフジャパン) ¥190 280ml

(右)オーガニックのココナッツウォーター。砂糖、脂質、コレステロールゼロ。さっぱりした飲み心地で、スポーツの後やお風呂上りに最適。豆乳やスムージーに混ぜても◎。 オーガニックココナッツウォーター むそう商事 ¥300

 

 

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谷口英喜(たにぐち ひでき)先生
済生会横浜市東部病院 周術期支援センター長 兼 栄養部部長

専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。著書「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック 改訂版」「イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本」

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