今回の相談者さんは、「何事にもやる気がおきない」と悩む保育士。彼女の生命線に注目。
「手相は変わる。運は変えられるんです」と語るのは、手相観として4000人以上を観てきたdauaさん。彼女自身も仕事のストレスで体調を崩したときに、ランニングやヨガに出会って不調から脱出。現在も自分自身の状態をよりよく保つために、ランニングやヨガは欠かないそう。そんな彼女が、手相観の相談でも多いお悩みについて、アドバイス。特徴的な線もご紹介するので、参考にしてみて。
手相を観ていると様々な人が私のところにやってきます。
今日もまた、一人のお客さまが扉を開けていらっしゃいました。
「仕事も恋愛も安定的で不自由はしてないですが、気持ちが上がる訳でもなく、何事にもやる気がおきません」
保育士として働くスズカさん。現在30歳。ショートカットの黒髪にジーンズ生地のワンピース、白いスニーカー、ヘルシーな印象の彼女。
「ちょっと自分は冷めてるところもあるのか、物事を俯瞰的にみてしまう傾向にあり、あまり入り込めないんです。彼氏や友人は新しい変化を迎えているかたわら、私はずっと同じテンポだな〜と思うと気分が下がってしまいます」
人生の主役は自分。理想の自分を思いっきり演じてみては？
仕事もプライベートも悪くはない。だけど何か物足りない。
人はいつも同じステージより少し先を目指すもの。特に周囲の変化が著しくなればなるほど、私も変わらないとという焦燥感が沸き起こりやすくなるのは自然な流れです。
「私、思えばいつも人の相談を聞いたりすることが多いかも。とはいえ、自分が誰かに悩みを話したいとも思わなくて、一人でぼーっとしてる時間が多いんです。あまり関心ないんですよね、たぶん」
スズカさんの右手を見ると、感情線が直線に伸び、頭脳線が長め(②)です。注目したいのは生命線から指の方向に向かって伸びる線です。(③)。
直線的な感情線は少々ドライな性格を表します。自分の中でスキ・キライのボーダーラインをはっきり持つ人に多く、スキなものは大事にし、そうでないものには興味を持たない傾向にあります。長めの頭脳線は、物事を判断する際にじっくり考えて答えをだす熟考派。これなら安心！ と思う要素が揃わない限りは決断に踏み切れません。反面、じっくり考えるタイプなので、想像力も人一倍長けています。
ちょっとドライで、なかなか火がつきにくい。
いつもマイナスの面から、物事を考えがち。
そんなタイプのあなたが上がらない気持ちをどうにか上げたい！ と願うのであれば、あなたの想像力を具現化してみましょう。
自分の理想のタイプを思い描き、行動してみる。思うことはたくさんあっても、それを表に出すことを躊躇しがち。
あなたの人生の主役はあなた自身。どんなヒロインを演じてみたいか、時には自分に暗示をかけて意識的に変化を求める貪欲さも必要かもしれません。
加えて、スズカさんの生命線上で30歳あたりの位置から指に向かって伸びていく線は、自分の興味関心が先導して行うアクティビティを表します。習い事や勉強、サイドワークや何らかの活動など自分がこれをしたい！ と思うことを始めるのが吉と出ています。
いい意味で自分を意識的に上げていく術を身につけていくと、いつのまにかそれが自然な自信に繋がるはずです。
Text & Illustration : daua
海外を旅した際に出会った西洋占星術家がきっかけで手相・心理学を研究。IT,アート業界でWebディレクター、ライターとして働く傍ら、いつの間にか手相が口コミで評判となり、2012年から手相観として本格始動。個々の可能性を見いだし、良い変化をもたらすツールとして手相を捉え、手相を通じて自分自身を深く見つめる感覚を多くの人と共有することを目指している。2017年にベルリンへ拠点を移す。パーソナルカウンセリングを軸とし、手相をキーワードに、アートやデザイン、食、ヒーリングなど様々なジャンルのイベントでグローバルに活動を行っている。
