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今回の相談者は、元カノのことを引きずり、付き合いに踏み出せない彼に悩む30歳。

「手相は変わる。運は変えられるんです」と語るのは、手相観として4000人以上を観てきたdauaさん。彼女自身も仕事のストレスで体調を崩したときに、ランニングやヨガに出会って不調から脱出。現在も自分自身の状態をよりよく保つために、ランニングやヨガは欠かないそう。そんな彼女が、手相観の相談でも多いお悩みについて、アドバイス。特徴的な線もご紹介するので、参考にしてみて。

手相を観ていると様々な人が私のところにやってきます。
今日もまた、一人のお客さまが扉を開けていらっしゃいました。

「好きな人がいて、いい感じに進んでいると思っていたのですが、付き合うことに対して彼が明確な答えを出してくれません」

フォトグラファーのユリカさん。現在30歳。金色のショートヘア、メンズサイズのブルーのパーカーにミニスカート、黒いハードブーツでやってきた彼女。

「彼が何を思っているのかわからないので、不安です。どうしても答えが知りたくて、今日は彼を連れてきました」

煮え切らない彼に、元カノの影あり。

相性に関する事柄は、必ずしも自分の線のみでは計り知れません。相手の手を観ると、より状況はクリアになります。
しかし、恋愛や結婚の話題はとてもデリケート。”彼の本心を探ろう”という気持ちで、観ないことをオススメします。相手を理解し、どんな結果であっても前向きに捉える心構えが必要です。

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ユリカさんの彼の左手をみてみましょう。
感情線から弱めの長い線が下降しています(①)。
これは、失恋線と呼ばれる線で終わった恋や忘れられない思い出にとらわれて、心がしぼんでいる様子が現れています。
そして、生命線の隣に交わることなく伸びていくパートナー線が現れています(②)。
離れていて交わらないパートナー線が長く伸びているのは、別れた相手に思いを残している証。

どうやら彼には、とても大切な思い出があるよう。彼もその状況から抜け出そうともがいてはいるものの、永遠のミューズとしてその女性を神格化しているのかも。
あるいは、別れの傷がまだ癒えておらず、あなたに対しても、今ひとつ熱くなれないよう。
この状況を知った上であなたはどうしたいのかを一旦、考えてみましょう。
過去の出来事を問い詰めたり、元カノに嫉妬するのは筋違いです。
まずは、その事実を受け入れること。
この恋愛に関しては、時間がかかることが予想されます。そして、彼自身、過去の思いを乗り越えたあと、その先の方向性がまだ定まっていない状態です。

ユリカさんは、彼の気持ちが自分の方向へ進んでくるのを焦らず待つのか、それとも、もっとスムーズに関係が進む別の出会いへ自分の方向性をシフトするのかを自分自身に問いかけてみてください。
恋愛は自分だけではできないもの。お互いが同じタイミングで惹かれ合い進んで行けたら、パーフェクトですが、簡単にいくものではありません。
彼には時間が必要な時。ユリカさんは、彼のことを考えつつも、彼に猶予期間を与えてあげましょう。その期間は自分にとっても自分の方向性を考える整理の期間、やるべきことへ目を向けるいい時間になるはずです。



Text & Illustration : daua

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手相観

海外を旅した際に出会った西洋占星術家がきっかけで手相・心理学を研究。IT,アート業界でWebディレクター、ライターとして働く傍ら、いつの間にか手相が口コミで評判となり、2012年から手相観として本格始動。個々の可能性を見いだし、良い変化をもたらすツールとして手相を捉え、手相を通じて自分自身を深く見つめる感覚を多くの人と共有することを目指している。2017年にベルリンへ拠点を移す。パーソナルカウンセリングを軸とし、手相をキーワードに、アートやデザイン、食、ヒーリングなど様々なジャンルのイベントでグローバルに活動を行っている。