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今回の相談者は、今の仕事がきつくて、違う環境を選択した方がいいのか悩む25歳。

「手相は変わる。運は変えられるんです」と語るのは、手相観として4000人以上を観てきたdauaさん。彼女自身も仕事のストレスで体調を崩したときに、ランニングやヨガに出会って不調から脱出。現在も自分自身の状態をよりよく保つために、ランニングやヨガは欠かないそう。そんな彼女が、手相観の相談でも多いお悩みについて、アドバイス。特徴的な線もご紹介するので、参考にしてみて。

手相を観ていると様々な人が私のところにやってきます。
今日もまた、一人のお客さまが扉を開けていらっしゃいました。

「新卒で今の会社に入り、2年が経ちました。サービス残業、ノルマが厳しい、休日も出勤するなどが重なって、同期はどんどん違う環境を選択しています。正直、私も他の会社を探した方がいいのではと思っているのですが、どうしたらいいでしょうか?」

保険会社で営業担当しているカズミさん。現在25歳。やまぶき色のニットに紺の膝丈のスカート、茶色のロングブーツでやってきた彼女。明るめの茶色の髪を一つに束ねています。

「正直、いつまで持つかわかりません。ですが、今まで努力してきたので、ここで辞めていいものかわかりません。」

休息が必要な時期。心にスペースを作ることで、思考をクリアにしてみましょう。

第一志望の会社に入り、仲間が次々と辞めていくような環境で、踏ん張って進んでいるカズミさんはとても、努力家で自分に厳しい人だと思います。

カズミさんの右手を観てみましょう。

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手のひらを横切る複数の細かい線、障害線がみえます(①)。障害線が目立つ時は、なんらかの壁にぶち当たっている時。苦手意識や、過度の焦りに呑み込まれ、モヤモヤしてしまいがち。頭脳線の島は、何か決断したくても、迷ってしまうような物事にとらわれてしまい、思考が堂々巡りになりやすいサイン。生命線の先が房状なのは、身体的な疲労がピークに達していて、苦境を乗り越えるパワーが不足している様子を表します。

カズミさんの中にこのままでいいのかという迷いがあるのは明確です。
そして、今、一番必要なのは休息。休むことは止まることではありません。なんらかの苦しい状況にあるときですが、それを乗り越えていくパワーがない時なのです。
周りの状況も影響して、気持ちが先走り、不安にかられてしまう。ネガティブな思考のスパイラルをひき起しやすくなっています。
どの方向に向かって歩いていけばいいのかを考える為にも、今はエネルギーを補充しましょう。体力が回復すれば、心身ともに元気を取り戻し、思考がクリアになるはずです。
まずは、自分の気持ちが楽になる時間、言動を優先して構いません。
そして、焦らずゆっくり考えた方が吉。
どうしてこんなことで迷っていたのだろうと思うくらい、簡単に次の選択は見えてくるものです。
ポジティブな気持ちで、今後の方針を考え進むことは、巡り巡って、最終的にいい結果をもたらすことになるでしょう。

Text & Illustration : daua

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手相観

海外を旅した際に出会った西洋占星術家がきっかけで手相・心理学を研究。IT,アート業界でWebディレクター、ライターとして働く傍ら、いつの間にか手相が口コミで評判となり、2012年から手相観として本格始動。個々の可能性を見いだし、良い変化をもたらすツールとして手相を捉え、手相を通じて自分自身を深く見つめる感覚を多くの人と共有することを目指している。2017年にベルリンへ拠点を移す。パーソナルカウンセリングを軸とし、手相をキーワードに、アートやデザイン、食、ヒーリングなど様々なジャンルのイベントでグローバルに活動を行っている。