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今回の相談者は、付き合っていると思っていた彼の二股が発覚した35歳。

「手相は変わる。運は変えられるんです」と語るのは、手相観として4000人以上を観てきたdauaさん。彼女自身も仕事のストレスで体調を崩したときに、ランニングやヨガに出会って不調から脱出。現在も自分自身の状態をよりよく保つために、ランニングやヨガは欠かないそう。そんな彼女が、手相観の相談でも多いお悩みについて、アドバイス。特徴的な線もご紹介するので、参考にしてみて。

手相を観ていると様々な人が私のところにやってきます。
今日もまた、一人のお客さまが扉を開けていらっしゃいました。

「最近の恋愛のことなんですが、どう思います?」

テキスタイルデザイナーのミサオさん。現在35歳。ふわっとしたナチュラルパーマがかかった黒髪にターバンを巻いて、深緑色のタートルネック黒のロングスカートで現れたか彼女。少しパープルがかった深みのあるルージュが秋を感じさせます。

彼女が私のもとに訪れはじめてから、そろそろ3年になるでしょうか。
だいたい半年に一度のタイミングで彼女はやってきます。

”もう大人だから”。関係性の手綱を握るのも自分のタイミングで行きましょう!

今回の相談内容は恋愛。
ミサオさんの右手を観てみましょう。小指の下の結婚線がくっきり一本豪快に下向きに下がっています(①)。

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どうやらミサオさん、現在好きな人に対して、かなり自分のテンションが下がっているようです。この人と一緒にこれからいてもうまく行かないかもしれないという不安や信頼度の下がりが見えます。

「聞いてくださいよ! そうなんです。半年前にあった彼とうまくいってると思ってたんです。毎日連絡も来るし、よく会っています。付き合っててもおかしくないこともしていて、私は付き合っていると思っていたんですが、彼には別の気になる人がいて同時並行でアプローチしていたのです」

彼からの明確な告白はなかったものの、もうお互いにいい歳だから、言葉に出さずともスタートする関係があってもおかしくないと思っていたミサオさん。確かにそうです。

ミサオさんの右手の長く弧を描く感情線にも現れているように(②)、彼女はいつも恋の数は多いものの、自分中心に気持ちが回るような男の人に振り回されやすい性格で、頭を悩ませていました。惚れたら尽くすタイプなので、たとえ相手が不誠実であっても惚れたが最後、できればその恋を成就させたいと願ってしまう傾向に。

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しかし、彼女にも変化の兆しが見えてきました。
小指の下の極度な下がり具合は、自分から見切りをつけようとしているサイン。女のプライドが今度ばかりは許さなかったようです。この人は運命の人ではないですか? と質問しつつも、彼女自身の中で答えはもうでているのです。

「もう大人なんだから、私自身がハッピーになる選択したいと思います。連絡はもうしません」

そう答えた彼女の声はとても清々しく、軽やかでして。左手の手にも薄くパートナー線のサインが(③)。きっと次の恋愛はいつもとは違って、自分で手綱を握って、パートナーと共に歩んでいくはずです。

Text & Illustration : daua

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手相観

海外を旅した際に出会った西洋占星術家がきっかけで手相・心理学を研究。IT,アート業界でWebディレクター、ライターとして働く傍ら、いつの間にか手相が口コミで評判となり、2012年から手相観として本格始動。個々の可能性を見いだし、良い変化をもたらすツールとして手相を捉え、手相を通じて自分自身を深く見つめる感覚を多くの人と共有することを目指している。2017年にベルリンへ拠点を移す。パーソナルカウンセリングを軸とし、手相をキーワードに、アートやデザイン、食、ヒーリングなど様々なジャンルのイベントでグローバルに活動を行っている。