肉食の害虫を目にはびこらせたくなければ、コンタクトレンズを付けたまま泳ぐのは止めよう。
科学者たちが警笛を鳴らしている。コンタクトレンズの使用によって、世界中の温かい浴槽やプールを主な住処とする寄生生物が原因のアカントアメーバ角膜炎 (一般的にはAKと呼ばれる) に簡単に感染してしまうというのだ。
この寄生生物は細菌を食べ、目に潜伏した状態で放置されると眼球を貫通するそう。
稀である一方で、これは数週間のうちに視力の完全喪失を引き起こしかねない非常に深刻な問題。
英国サウサンプトン総合病院で専門眼科医として働くパーウェズ・ホセインがExpress Digest誌に語ったところによれば、これは 「全くの拷問」。
「アメーバが角膜の神経を攻撃している。その治療には大きな痛みが伴う」
「有毒な目薬を一年にもわたって定期的に使い続けることもある」
この寄生生物を完全に排除するには、角膜移植が必要となるケースも。
「問題は、コンタクトレンズを付けたまま泳いだりシャワーを浴びたりすることの危険性が知られていないこと」
「国内の他の眼科と同様、ここサウサンプトン総合病院でも、おそらくコンタクトレンズの衛生状態に対する認識不足による患者数の増加に気付いた」
過去18年の間に記録されたAKの全症例を分析したところ、その86%はコンタクトレンズを付けた状態での水泳が原因で発症していた。
イギリスの眼科学研究誌が発表したこの研究によって特定されたオーストラリア国内の症例は、過去18年間でわずか34件。
ロンドンのフォーカス・クリニックの医長デイヴィッド・アランビーは、Daily Mail誌のインタビューの中で、AKが 「特に扱いにくい感染症」 であることを説明した。
「ゴーグルをするつもりなら、尚更コンタクトレンズを付けたまま泳ぎたくなるかもしれない。でもこの最新の研究結果が示すように、言い訳は禁物。飛び込む前に外すか、水泳以外のエクササイズを」
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Lucy B Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images