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質問: 「サイクリングは大好きだけど、週2回しか行かないので、わざわざサイクリングシューズを買う必要があるようには思えない。サイクリングシューズを履かないと得られないメリットなんてあるの?」

エキスパート: 高級フィットネスジムEquinoxのマスタートレーナー兼マスターサイクリングインストラクターのレイチェル・ブッシャートと、インドアサイクリングスタジオFlywheelのインストラクターであるブリー・ブランカー。

回答: 普通のスニーカーでサイクリングをしても、主に4つの点で、サイクリングのアドバンテージをフルに生かすことができない。

1.パワーファクター

典型的なスニーカーと違い、サイクリングシューズの靴底は非常に固く作られている。これは、脚の筋肉によって生み出されたパワーが、靴のクッションに吸収されることなく直接ペダルに届くようにするため。普通のスニーカーを履いている時よりも抵抗力が発揮できるようになるので、ペダルが漕ぎやすくなる。

2.アラインメントファクター

普通のスニーカーでサイクリングをすると、意識的に努力しないと正しいポジションが維持できない。でも、サイクリングシューズはペダルの上で固定されるので (サイクリング用語では “クリップイン” という)、ツルツル滑らず定位置を維持しやすい。足首、膝、腰の怪我の防止にもつながる。

3.快適ファクター

クリップインには、足を快適に保つというメリットもある。足のサイズが大きめの人は、母指球をペダルの中心 (サイクリングに最適なポジション) にキープするのに苦労し、結局つま先でペダルを漕いでしまう。これはいまいち。一方、足が小さめの人は、ペダルの上のカバーの中に足がすっぽり入ってしまい、土踏まずがペダルの中心にくる。これもまた漕ぎにくい。クリップインすれば、いずれの状況も避けられる。

4.筋肉作りファクター

サイクリングシューズを履けば、臀筋と体幹をより集中的に鍛えることができる。足が定位置に固定されるので、肩や股関節屈筋といったサイクリングでは使われない部位にかかるストレスが大幅に減る。だからワークアウトの質が向上するというわけ。

よし、サイクリングシューズのメリットは分かった。でも、週1~2回しかやらないのに、シューズで本当にそれほど違いが出るの? ブッシャートの答えはイエス。たまにしか使わなくても、シューズの値段より、そこから得られるメリットの方がはるかに大きいんだそう。「週2回ランニングするのに、ビーサンを履くことはないでしょう」。サイクリングにも同じことが言える。しかも、週2回しかできないのなら、なおさら最大限の効果を引き出したくない?

ブランカーにとっても、週に “たった” 2回のワークアウトがサイクリングシューズを買うのに十分な理由。「1~2回のクラスで、最長65kmも走ることになる。体にとっては大仕事」

それでもサイクリングシューズに投資する気になれなければ、クリップインなしでワークアウトの効果を最大限に引き出す工夫をしてみよう。まず、ペダルの上に足を入れるケースが付いているなら、膝を胸まで上げて、かかとを落とすことに集中してみて。ブランカーによると、これで臀筋と体幹をより効果的に使うことができる。ブッシャートは、母指球がペダルの中心にあることを確かめ、靴ひもをシューズの中に入れてクランクに引っかからないようにするのも大事だと言う。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。