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ダイエット中は、寝る前には食べるのを控えるべきだと思っている人も多いのでは。イギリスの栄養学専門誌に掲載された新たな研究論文によると、寝る前にカッテージチーズを食べると体重が減りやすくなるらしい。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

この研究結果は、低カロリーの食品が寝ている間にも代謝、筋肉、総体的な健康を促すことを示している。

寝る直前に食べると、おなか周りに余分な脂肪がつきやすくなると言われているけれど、タンパク質が豊富な食品にはこの心配がない。

小さじ2杯分のカッテージチーズを就寝時間の30分前に食べれば、健康が促進され、砂糖たっぷりのスナックにはない栄養が補給できるみたい。

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「これまでも、自然食品はタンパク質のサプリメントに似た働きをすると考えられてきたけれど、確実な証拠がなかった」 と語るのは、米フロリダ州立大学のマイケル・オームスビー教授。

「自然食品がタンパク質のサプリメントと同じように機能することを示す研究結果が、これでまたひとつ増えたのは重要なこと。寝る前の栄養補給に、プロテインパウダーやプロテインシェイク以外のオプションがあることも証明できた」

カッテージチーズには、カゼインと呼ばれるタンパク質が豊富。カゼインはゆっくり吸収されるので、一晩中安定して体に必須アミノ酸を供給できる。

この研究では、20代のアクティブな女性10名が、就寝の30~60分前に30グラムのカッテージチーズを摂取した。夕食は、その2時間前。
女性たちが朝5~8時に起きると、研究チームは安静時(睡眠中)のエネルギー消費量を測定した。

その結果、寝る直前にカッテージチーズを食べた時の代謝は、カゼインシェイクを飲んだ時と同じくらい活発であることが判明したそう。

「このデータから、自然食品のタンパク質に対する代謝反応は、液状のタンパク質に対する代謝反応と変わらないことが分かる」 とオームスビー博士は続ける。
この研究に携わり、現在は米国空軍の研究栄養士を務めるサマンサ・ライは、「タンパク質のサプリメントに意味があるのは間違いない。でも、食品に関するデータを集め、その働きを理解することが大切」 だと補足する。

「フルーツや野菜などの自然食品から摂取したビタミンとミネラルに相加効果や相乗効果があるのと同じで、タンパク質も自然食品から摂取した方がいいのかも」

「この研究ではカッテージチーズしか使わなかったから、すべての自然食品に当てはまるとは言い切れない。でも、この研究をきっかけに、今後の研究がそれを証明してくれるといいわね」

※この記事は当初、オーストラリア版メンズヘルスに掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Alex Pierotti Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。