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ダイエットを頑張っているのに、便秘が原因で体重が減りにくくなり、モチベーションが下がった……。という経験がある人も多いのでは? そんな時に、ダイエット中の便秘対策をサポートする「難消化性デキストリン」に興味を持った人もいるはず。

そこで今回は、難消化性デキストリンの効果について『ヤセたければ、腸内「デブ菌」減らしなさい!』著者で東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生にお話を伺った。

難消化デキストリンとは?

「難消化デキストリンとは、消化しにくいデキストリンです」と藤田先生。デキストリンとは「でんぷん」の一種で、ジャガイモや米、トウモロコシなどに多く含まれている。
とうもろこしなどのでんぷんを分解して作られる水溶性の食物繊維が難消化性デキストリン。

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最近では、コンビニやスーパーでみかける「トクホ」の商品にも多く使用されていて、注目を集めている。そんな難消化性デキストリンは、腸にどのような効果をもたらすのだろうか。

難消化デキストリンの効果と使い方

「難消化デキストリンは便のかさを増やし、排便を促します。また、血糖値の上昇を緩やかにしたり、中性脂肪の上昇を抑制する効果があります」と藤田先生。

難消化デキストリンは、水にも溶やすく、無味なのでコーヒーやお茶に入れて摂取できる。または、直接食事に振りかけてもOK。いつでも簡単に取り入れられるのは、魅力のひとつ。

難消化性デキストリンはおすすめ?

藤田先生によると、「ひどく便秘に悩んでいる方は、難消化性デキストリンを便秘対策の1つの方法として取り入れても良いと思います。しかし、腸に負担がかかるので、飲み続けるのはあまり良いとは言えないでしょう。便のかさを増やすのではなく、デブ菌を減らすということを意識したら、便秘は解消されます」

【藤田先生推薦】生活習慣で便秘を改善する方法

便秘に悩んでいる人に、見直してほしいのが生活習慣。
藤田先生は、「腸の状態をよくするためには、まず前回ご紹介した、ヤセ菌を増やすためのダイエット食“酢キャベツ”を毎日食べて、デブ菌を増やす糖質や動物性脂肪のたっぷりな食生活を、変えることも。

でも、食生活以外でも気をつけたいことはあります」と話す。それは、何気なく送っている生活の中にデブ菌を育てている原因があるかも。ここでは、藤田先生に教えてもらった腸を健康にするための習慣をご紹介。

1. 運動をする
適度な運動をするとリフレッシュできるので、定期的に体を動かすことを意識しよう。ストレッチなどで、副交感神経を整えるのもおすすめ。

2. ストレスをためない
体も心も疲れている人は、腸の動きが悪くなる。

3. 十分な睡眠をとる
副交感神経が優位の時のみ、腸は動くので、しっかりと休息をとることが大切。

4. 生活リズムを一定にする
私たちは、食事で生活のリズムを整えているので、毎日の食事の時間を決めることがポイント。なかなか一定にするのが難しい場合は、朝食だけでも毎日同じ時間に食べよう。

腸が喜ぶことを生活習慣に取り入れて、便秘知らずの痩せやすい体を作ろう。

■お話を伺ったのは……
藤田紘一郎(ふじた・こういちろう)先生

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1939年、旧満州生まれ。東京医科歯科大学卒業。東京大学医学系大学院修了、医学博士。
金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学教授を経て、現在、東京歯科大学名誉教授。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で、小泉賞受賞。2000年、ヒトATLウイルス伝染経路などの研究で日本文化栄誉賞を受賞。主な近著に『脳はバカ、腸はかしこい』『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』『人の命は腸が9割』『体をつくる水、壊す水』『50歳から若返るための1分間「腸」健康法』などがある。

■書籍



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Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。