来るとわかっているのに、なかなかうまく準備できない、月イチのあの時期。気分もぶれるし、気持ちはアップダウン、身体もむくみやすく、疲れがちに。実は、月経サイクル中には、4つの特徴的なフェーズがある。これを知れば月経サイクルももう少しラクに乗り切れるかも。
■生理期(1日目から5日目)
野菜を食べよう
完全におつかれ? 陶器みたいな肌、というよりも、病人のように真っ白な顔をしていない? 鉄不足や生理が重い人は特に気をつけて。ポパイのように葉物野菜をしっかり食べて、鉄分の吸収を高めるようなかしこい工夫を。ニンニクや玉ねぎなどの、硫黄が多い食材を、植物性の鉄分やビタミンCが豊富な食材と組み合わせて。鉄源は、1種類よりも2種類がおすすめ。
注意したいこと
てんかんの持病がある人は特に注意。生理前後の何日間(と排卵中)は、発作の危険性が上がるよう。ヨガは発作の頻度や、発作そのものを短くするので、ヨガでリラックスしてみて。
■卵胞期(1日目から13日目)
筋肉に刺激を
筋肉をしっかりつけたいなら、ウェイト・トレーニングは、月経サイクルの前半が効果的。スウェーデンの研究者によると、重いウェイトが最も筋肉に効くのは、この時期だそう。
■排卵期(14日目)
友人と一緒に
この時期は、恋人探しには向かないかも。受精中の方が、新しい異性へ前向きな印象をもつとか。特に外見的に魅かれるのはこの受精可能な時期で、それ以外の時には女性はネガティブな反応をしてしまう、とミシガン州立大学の研究者は言う。つまり、この排卵期は友達とつきあうのが無難。
エクササイズしよう
大事な会議や、新しい仕事に挑戦?それなら、この時期にやるべきことを済ませておくべし、とコンコルディア大学の専門家はアドバイス。エストロゲンが上昇中の排卵中の方が、言語的な処理に関すること(覚えたり、TODOをリストアップしたり)がよくできるそう。もしできるなら、転職の面接は排卵前の時期にずらして。その頃なら、ホルモンのおかげで地図を読むのもうまくできるはず。
■黄体期(15日目から28日目)
ゆっくりリラックス
生理1週間前なら、運動靴はしまってリラックス。生理学を研究する、American Physiological Societyによると、この時期はひざの神経繊維や、それをコントロールする筋肉が活発な時期という。つまり、関節がゆるんでいて、ケガのリスクが高くなっているということ。気をつけて。
のんびりして
来月の予定を考え中? 黄体期はつきあいや会議の連続はなるべく少なめに。女性は生理前は強いストレスにはあまり強くないもの。無理するとカゼを引いたり、疲労につながったり、単純にキーっとなってしまうので気を付けて。
Text:Emma Pritchard Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images