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ランニング初心者が1週間寒い中走ってみた。

ランニングをはじめたばかりのメイシー・スカーバッカーが寒いウィスコンシンの冬に1週間外を走ることにチャレンジしてみたという。

冬の朝は車のフロントウィンドウの霜を落とすのに数分かかるくらいだけど、運転しているといつも見かけるのは、寒い中走っているランナー。こんなに寒い中走っているなんて、寒くないの? 正気? と思ってしまうというメイシー。そこで自分もできるのだろうか、と思って試してみることにした。

メイシーが大学を卒業したときは、いまどきの学生にありがちな、お金がなく、太っていて、仕事もなく、ストレスがたまっている状態だったそう。そこで、実家に戻ったときにやったのは唯一自分でコントロールできる健康をどうにかすることだったとか。

ジムに入会するにはお金がなさすぎたのでフィットビットを買って、まずは目標をなるべく外で1日1万歩くことをゴールにして始めたそう。しばらくそれを続けて7kg近くやせて、自分の身体をキープすることを楽しめるようになった。そして、パーソナルトレーナーとして認定されて、HIITワークアウトやウェイトリフティングを始めるようになった。そして、今ではランニングもするようになったけれど、それも冬は屋内でのトレッドミルだというメイシー。

でも一念発起して自分に新しい挑戦を課したという。1週間連続で外で走る! そして、なんとマイナス11℃の朝ですら走ることができた。そこで学んだことをシェアしてくれた。

恋人のトレーナーでは寒すぎる

まずは、寒い中モチベーションを上げるために、新しい暖かいウェアをゲット。うすい長袖のあたたかいウェアにフードつきのフリースを着て、レギンズも暖かいものを選んだという。

気持ちの問題

寒い中走る中で一番大変だったのは、自分の気持ちを準備することだったという。暖かいウェアを着ることはその手助けになってくれたとメイシー。それに加えて、走るのはなるべく家の近くにして、近所をぐるっと回る3kmちょっとのコースを設定した。そうすることで、万が一寒くなって帰りたくなってもすぐに家に帰れる。

初回はとてもうまくいき、暖かくて準備もしっかりできていた。でも半分くらい走ると寒さのことも忘れて終わったころには自分でもうまくできたと思ったそう。

冷たい空気も実は身体にとってよかった

家で少し調べてみたところ、実は寒い日はランニングにぴったりだということを知ったと話すメイシー。

「暑さと湿気は循環器系に負担をかけてしまうので、温度が高いときに走ると循環器系が混乱してしまう。これは、働いている筋肉と肌に血液を送り身体の芯の温度を下げようとしてしまう」。暑ければ暑いほど、血液は体温を下げるのに使われてしまい、走るために使われなくなるそう。だから、空気が冷たいときに走るほうが楽に感じて、距離も長く、速く走ることができる。

これはメイシー自身の経験からも納得がいくものだった。呼吸も楽になり、たまに痛くなるひざも問題がなかったという。そして、1週間は身体になにか大きな変化が出るには身近すぎたけれどスタミナは確実についたと話す。

精神的にもプラスな面があった

身体に刺激をあたえると、気分もアップする。Rumbling BoxingのトレーナーでBandana Trainingの創業者のロブ・サラバーに話をきいたところ「結局寒い天気でも走るランナーは成果を出すのに忙しいので言い訳をするヒマなんてない」と話す。サラバー自身も小さい頃からレスリングシーズンに備えて外で走っていたそう。

日が短くなる冬に気分が落ち込んだり、うつっぽくなってしまったりする季節性情動障害と診断まではされたことがないけれど、冬の寒くて暗い時期に気分が落ちてしまいがちだったメイシーだったが、この1週間の外でのランニングがそれも改善してくれたと話す。太陽が出ている朝のうちに外にいることで気分が明るくなったという。そして、朝だけでなくその日中いつもよりエネルギーがあり、前向きでいられたそう。

全体的に気温が低い中外で走るというのは確かにチャレンジだったけれど、トレッドミルで走るよりもずっと良かったと話す。寒い中で走るのに適したウェアを着ることは大きなポイントだけれど、それよりも本当に自分の意志が試されるとメイシーは感じたそう。冬の寒さはコントロールできないかもしれないけれど、何時に起きるか、運動をするか、そして一日どんな気分で過ごすかなど自分で決められることもある。

これから毎日外で走ることはないだろうけれど、気分を上げたいときにどうすればいいか分かったのは大きな収穫だとメイシーはこの1週間のチャレンジを振り返って話す。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Women’s Health編集部 Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images