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ニューヨーク市マウント・サイナイ病院のシャンナ・レヴィーン医学博士によると、風邪の患者には2タイプいるそう。その内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

「咳が出はじめて48時間も経ってから、治したいので抗生物質をくださいと言うタイプと、咳を無視して、後になって喉がおかしいと言うタイプ」

その咳が 「ただの風邪だから大したことはない」と思い込み、病院に行かずに乗り切ろうとしてしまうのはよくあること。2015年に実施されたZocDocの調査では、気分が悪い時は、医者に行くよりもむしろ自分で診断して治療すると答えた人の割合が43%に上った。でも、医療系連続ドラマをどれだけ観ても、あなたの自己診断能力は恐らく不十分。

そこで今回は、グーグル先生以外の誰かにその “風邪” を診てもらった方がいいことを示す症状を医師団に挙げてもらった。

3週間以上経っている

3週間なんて長いと思うかもしれないけれど、風邪は通常、最長で21日間続くもの。「心配しなければいけないのは3週間以上続く咳」 だと言うレヴィーン博士は、このように長引く症状は喘息、肺炎、または異なるタイプの肺疾患の可能性があると警告する。また、この3週間で 「症状が変わらないのではなく、改善されていることも大事」

症状が再び現れ、以前よりも悪化した

気分が良くなってきたと思いきや、リバウンドして症状が悪化することがある。「これは、直ちに医療機関による治療が必要であることを示す緊急信号」 だと語るのは、米国喘息アレルギー財団のCEOケリー・セネット医学博士。改善したように見えたのに、さらにひどい熱や咳と共に戻ってくるインフルエンザのような症状はその一例なんだそう。米国メイヨー・クリニックによれば、この場合、気管支炎から肺炎まで様々な症状が伴う “二次感染” にかかっている可能性がある。それがどんな症状であれ、医師の診察を受けるべき。

痰がカラフル

風邪を引けば唾液が粘っこさを増すのは一般的だけど、痰が妙な色をしているなら体内に異常がある。レヴィーン博士いわく 「これは白血球が感染症と戦おうとしているから。黄色、茶色、緑色の痰が見られたり、時には痰に血が混ざったりするのは懸念すべき状態」

目が痒い、または涙目

可愛い子犬を見ているわけでもないのに涙目が止まらないとすれば、普通の風邪というよりもアレルギーの可能性が高い。セネット博士によると、風邪とアレルギーの違いは分かりにくいことも。「風邪には何百ものウイルス株がある。それぞれの株に蔓延しやすい時期があるので、風邪を季節的なアレルギーと勘違いしてしまう」そう。米国喘息アレルギー財団によると、アレルギー反応には他にも、じんましん、舌の腫れ、立ち眩み、胃痙攣などがある。

体重が減っている

『プラダを着た悪魔』の教えにあるように、あと一回お腹を壊せば目標体重が達成できるなんてことはない。「ちゃんと食べていないのは問題。でも、食べているのに体重が減っているのは懸念事項」 とレヴィーン博士。風邪のような症状を伴う説明のつかない体重の減少は、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍 (がん)、細菌感染、さらにはエイズのサインかもしれない。

ゼーゼー喘いでいる

セネット博士によると 「咳は風邪によくある症状の一つだけれど、咳と同時にゼーゼーと息が切れたり、胸部の圧迫感を伴ったりする場合には、実際には喘息の発作が起きていることになる」。喘息発作が起きると、気道内部は腫れて赤くなり、粘液によって塞がれ、硬直した筋肉によって締め付けられる。「これが呼吸を困難にする。綿が詰まったストローから息を吸おうとしているような感覚」。このような症状を抱えているなら、医師に相談すること。

激しい痛みを感じる

体の特定の部位に痛みや圧迫感を感じる場合も注意が必要。例えば、連鎖球菌性咽頭炎は明らかに喉の痛みを引き起こす。副鼻腔感染症では鼻腔だけでなく、歯に痛みが生じることも。もちろん、耳が感染症にかかる可能性もある。レヴィーン博士いわく 「聴力の低下や耳に激しい痛み (触っただけで痛いようなレベル) がある場合、耳から何らかの分泌物が見られる場合には、間違いなく医師に相談すべき」 なんだそう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Laura Stampler Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images