Cup, Cup, Coffee cup, Caffeine, Drink, Drinkware, Still life photography, Espresso, Black drink, Caffè americano, pinterest

「コーヒーを飲まないことには1日が始まらない!」と感じている人にとっては朗報かも。科学誌『Nature Neuroscience』に掲載された研究では、カフェインを摂取した後、記憶力が最大24時間向上する可能性を示唆しているという。
この研究結果についてアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームが行った実験では、普段カフェインを摂取しない被験者たちを集め、さまざまな画像を見せた。その後被験者の半数は200mgのカフェインが入った錠剤を、もう半数には偽薬を摂取してもらった。翌日(被験者の血中のカフェイン濃度が正常に戻ったあと)、もう一度一連の画像を見せて、前日に見せた画像を特定できるかどうか、彼らの記憶力を調査した。その結果、カフェインを摂取したグループの被験者たちは、“前日に見せた画像と似ているけれど、同一ではないもの”を区別する問題において、正解度が高かったという。

「多くの実験は、被験者が試験前にカフェインを摂取して調査されたものであり、試験の正解度が高かったところで、それは被験者が持つ本来の集中力や用心深さ、注意力によるものなのか、カフェインの効果によるものなのかを区別するのは困難でした」と話すのは、ジョンズ・ホプキンス大学のクリーガー教養学部で心理学と脳科学の助教授を務めるマイケル・ヤッサ博士。「今回の実験では、試験終了後にカフェインを被験者に投与して調査した結果、試験の正解度が上がったのは、カフェインの摂取により記憶力が向上したからだと確認できました」

研究者たちは、カフェインがもたらす記憶増強効果の背後にある脳のメカニズムについて、脳の画像検査を行い、より詳しい調査を計画しているとのこと。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Robin Hilmantel Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images

Headshot of Nana Fukasawa
Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。