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ここ数年、何でも出来ちゃう奇跡の美容アイテムとしてもてはやされてきたココナッツオイル。でもやっぱり、肌に関するトラブルならすべて解決、というわけにはいかないみたい。健康食品店に足を踏み入れる必要すらなくなるかも。

パサついた髪にはココナッツオイル。乾燥肌にもココナッツオイル。美容関連の問題には、とにかくココナッツオイル。

……だったのは今日まで。

オンラインコスメショップCult Beautyが主催した大人ニキビに関する講演において、乳製品や砂糖が肌に及ぼす悪影響 (真新しいことは何一つなし) を語る専門家をよそに、一人の女性が “奇跡のオイル” であるココナッツオイルに関する衝撃の真実を明かした。

かつてはメイクアップアーティストとして活躍し、現在はスキンケアブランド『SkinOwl』を経営するアニー・テヴェリンによると、ココナッツオイルこそが肌には決して使うべきではない商品。20代後半で深刻なニキビに悩まされた彼女は、もう二度と、絶対にココナッツオイルを肌に使うことはないという。

「肌の上でココナッツオイルは、純正の植物油というよりも、ホホバ油に近いワックスのような働きをする。面皰を生じやすいのは、オイルが毛穴を通り抜けることができないから。肌の上に居座り、毛穴の詰まりやニキビの原因となる。また、しっかり吸収されないと、ココナッツオイルは肌をひどく乾燥させる」

これでもまだ、何にでもココナッツオイルを使う習慣を考え直すつもりはない? スキンケアブランドAllies of Skinの創設者ニコラス・トラヴィスにも、付け加えたいことがあるという。

「ココナッツオイルは非常にニキビを作りやすい上に、毛穴をブロックして呼吸困難にする肌バリアを形成する。栄養価はそれほど高くなく、メリットも限られている。バオバブ、ローズヒップ、タマヌオイルのように、より多くの栄養を肌に与える優れたオイルは数多く存在する」

じゃあ、メイク落としにココナッツオイルを使うのは? アニーいわく、これも良くない。「洗い流せばまだましだけど、肌に薄い膜を残して毛穴を詰まらせる可能性があるので、個人的にはやっぱりおすすめしない」

メイク落としにココナッツオイルを使わないなんて無理? そんなあなたは、ニコラスの代案を試してみよう。「ココナッツオイルを使うのは皮脂腺のない目の周りだけにして、顔全体のメイク落としには、アルガンオイルやベニバナ (サフラワー) オイルといった上質のオイルを使う」

ココナッツオイルを使ったスキンケアの時代は、これにて正式に終わったみたいだけど、代わりに何を使えばいいの? ニコラスとアニーにとって、最強のニキビケア商品とは?

「アルファハイドロキシ酸、酵素、プロバイオティクスという強力な成分がブレンドされた、トリートメントマスクを付けて一晩眠る。毛穴の詰まりが解消され、ムラのないスッキリとした顔色になる」

「保護作用のある植物性化学物質たっぷりのマキベリーは、DNAにダメージを与えるフリーラジカルを中和し、細胞損傷を減らして傷跡の修復を助ける。顔色が良くなり、ザラついた肌も滑らかになる」

※この記事は当初、コスモポリタンに掲載されました。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Laura Capon with additional words by Ally Head Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images