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聞きなれない中医学。だけど、漢方薬はこの医学を影響を濃く受けて、発祥したものであるそう。体の不調をなんとか自力で(薬に頼らず)治したい。そんな気持ちを抱えている人に朗報! 日々の生活を少しケアするだけで、症状の予防になったり、改善できるというのは、中医学を専門とする今中健二先生。自分の体をじっくりと見つめ直し、不調から解放されよう!

脚のむくみにもタイプがあった! あなたはどっち? 解決法までチェック!

“湿邪”(しつじゃ)という言葉を知っている? 中医学では過剰な湿気をそのように呼び、カラダに入り込み、体内の水分を過剰に増やして悪影響を及ぼす、と考えられているそう。

梅雨の時期、カラダ、特に脚が重いと感じない? それは脚のむくみかも。すぐに対処しないと、むくみはクセになりやすいので要注意。あなたはどこがむくむタイプ?

TYPE 1 【おしりから膝裏、またはふくらはぎがむくむタイプ】

「立ち仕事が多く脚が疲れている人、冷え性、加齢に多いタイプです。脚がだるい、重い、正座がしにくいのはむくみのサイン。ふくらはぎがパンパンに腫れている、と思っている人も、それはむくみかも! 症状への対策を万全に行えば、キュッとしまったふくらはぎのラインを取り戻せるはず」

解消法1:腰回りを温める

「腎臓の冷えが、このタイプの脚のむくみを引き起こしていることが多いです。脚ではなく、腰まわりを温めてみて。薄着の季節も、薄い絹の腹巻きなどを使って冷やさないようにケアしましょう」

解消法2:水分を排出させるものを食べる

「これから旬を迎えるウリ科の植物は、水分を出してくれる働きがあります。キュウリ、ゴーヤ、冬瓜、スイカなどおいしい季節ですので、積極的に食べましょう。その際、塩分は少なめに。また枝豆や黒豆など、色のついた豆もおすすめ。いつも飲んでいるお茶を、茶葉を使わず黒豆を煮出した“黒豆茶”にするなどしてみましょう。少し長めに煮出すのがポイントです」

解消法3:脚を上げる

「寝るときには低めのクッションを使って、脚をなるべく上げるようにして。水分が下に溜まらないように心がけましょう。もっと簡単な方法は階段を降りること。エスカレーターを使わず、弾みをつけてトントンと階段を降りてみて」

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TYPE 2【膝のお皿、すね、足首がむくむタイプ】

「水分やお酒を飲みすぎたり、食べすぎたりする人に起こりやすいです。また頭痛、生理痛が酷く痛み止めが手放せない人もこの部位にむくみがきます。足首にくびれがないの……と思っている人も、ただのむくみの可能性が! 段差のないところで引っかかったり、靴紐が結びにくい人もこの症状を気にしてみて」

解消法1:活性化させるスパイスを取り入れる

「まずは食べ過ぎ、飲み過ぎに注意ですが、食事にはなるべくカラダを温めるスパイスを使ってみましょう。ブラックペッパー、ショウガ、トウガラシなど、温めてくれるパワーのあるスパイスを積極的に取り入れて」

解消法2:鼠蹊部(そけいぶ)をマッサージ

「脚の付け根の内側には、リンパがたくさん通っています。ここが滞るとむくみにつながります。お風呂に入ったときやトイレに座ったとき、グリグリと強めに刺激を与えて、体液の流れを良くしてみてください」

薄着になる季節、余分なむくみは排出して、スラリとした脚のラインを目指そう!

解消法3:適切な水分量を意識しよう

「暑くなるとどうしても水分も摂り過ぎてしまいます。エアコンのかかっている室内で、汗もかいていないのなら、水分といえども過剰摂取に気をつけて。適切な水分摂取を意識しましょう」



お話を伺ったのは……

今中健二

中国江西省新余市第四医院医師。社同仁広大代表取締役。西洋医学との垣根を超えた「患者の立場に立った医療技術」発展のため、医師や看護師、医学生を対象とした講座を開催。神戸大学、神戸市看護大学での特別講義、中医学にもとづいたがん治療講演など、全国各地で精力的に活動を行っている。著書に「『胃のむくみ』をとると健康になる 」¥1,400(+税)。著書に「『胃のむくみ』をとると健康になる 」¥1,400(+税)。YouTubeチャンネル「中医師今中健二」(https://www.youtube.com/channel/UChh886Hv7XpuybEtKekzgmQ



photo :Getty Imagestext :Natsume Minomura

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Chie Arakawa
ウィメンズヘルス・シニアエディター

タレント・アスリートインタビュー・スポーツファッション・ウェルネス記事などを担当。女性誌FRaUでファッション・スポーツ・ダイエットなどの編集キャリアを積み、その後スポーツライフスタイルマガジンonyourmarkのプロデューサーとして在籍後、2022年までウィメンズヘルス編集部に在籍。