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映画の役作りにおいては、より自然でリアルな演技をするために、そのキャラクターの内面や感情に注目するというシャーリーズ・セロン。でも、今回の映画のために体重を増やしたり減らしたりするのは、予想以上に大変だったそう。

新作映画『タリー』の中で、44歳の彼女は3児の母マルロを演じた。子育ての厳しい現実に苦悩する有能な夜勤ナースだ。

アメリカのエンタメ誌Entertainment Tonightに対してシャーリーズは、「この映画のために23キロ近く体重を増やした」 ことを明かしている。

「この女性の気持ちを実際に感じたかっただけ。体重を増やすことが、彼女に近づき、彼女のマインドセットになれると思った。かなりビックリしたのよ、それでうつ病になっちゃったんだから。あんなに沢山の加工食品を食べたのも、甘い物ばかり飲んだのも生まれてはじめて。この映画の撮影は、それほど楽しくなかったわ」

しかも彼女は、撮影が始まるまでの3ヶ月半で体重を増やさなければならなかった。

「最初の3週間は、お菓子屋さんに行った子供みたいで楽しいのよ。ファストフード店で朝食をテイクアウトしたり、ミルクシェイクを2つも飲んだりするのは楽しかった。でも、楽しいのもそこまで。大量に食べる気が突然失せて、ただの仕事になる。増やした体重を維持するために、真夜中に起きられるよう目覚ましまでかけていたのよ」

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「本当に深夜2時に起きて、冷たいチーズマカロニを食べていた」 と振り返る。

「起きては食べる……。ただ喉に押し込む感じ。体重を維持するのは大変」

実際に2児の母であるシャーリーズは、1年半かけて体重をもとに戻した。その過程は、まさに “地獄” だったという。

「楽しいことなんてなかった……。長い道のりだった、それはもう本当に長かった」

2003年の映画『モンスター』で、彼女は実在の殺人犯を演じてオスカーを獲得した。そこでも役作りのために10キロ以上体重を増やしたのだが、当時の経験と比べても今回は特に辛かったそう。

「(体重を減らすのに) あまりに時間がかかるので心配だった。『モンスター』の後は、5日おやつを食べなければ体重が戻った。27歳の体と43歳の体はちょっと違うのよね。かかりつけの医師にもちゃんと言われたわ。ちょっと落ち着きなさい、まだ42歳なんだから死ぬわけじゃない、大丈夫だってね」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Georgia Thomas Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images