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気がつくとおなかや太もも、ヒップに出現しているでこぼこ。セルライトと呼ばれるこの凹凸は、皮下脂肪に老廃物や脂肪に関係する物質がたまったもの。私たち女性にとって悩ましく、見た目に関係することだけど、とある食べ物がセルライトケアをアシストすることが判明。さらにセルライト撲滅に向けて、覚えておきたい食べ物リストのランキングを発表! 早速、今日のメニューに摂りいれてみて。

イギリスの保健所の調べによると、英国内の85パーセントの女性はセルライトに悩んでいる。「セルライト用バキュームカップ」「セルライトバキューム」「セルライトローラー」といったキーワードでのGoogle検索件数が急上昇しているのも、おそくらその影響をではないかと予測される。

そもそもセルライトとは、皮下に蓄積した脂肪が結合組織に押し付けられて出来たデコボコ。その原因には以下のものが挙げられる。

●ホルモンの変化
●バランスの悪い食事
●生活習慣
●年齢
●遺伝的素因

インナーケアでボディコントロール。セルライトを減らす食べ物は存在した!

栄養士検索サイト「Nutritionist Resource」に所属する管理栄養士のソナル・シャーは、セルライトを減らす=お尻のデコボコを減らすのに役立つ食べ物が存在すると言う。

毒素や環境汚染、合成食品や加工食品、砂糖の入った甘い飲み物は、セルライトを悪化させることが分かっている。一方で、セルライトを減らす食べ物は実際問題、予防に役立つそう。

セルライト対策におすすめの「食べ物ベスト10」をチェックしていこう。

覚えておきたい! セルライトを減らす食べ物「ベスト10」

1位オレンジ、レモン、グレープフルーツ
オレンジとレモンの皮は、なんとなくセルライトをほうふつとさせるかもしれないけれど、パワフルな抗酸化物質を含むオレンジとレモンには、活性酸素であるフリーラジカルと戦い、コラーゲンの生成を促すビタミンCもたっぷり。

コラーゲンがなぜいいのか? コラーゲンは皮膚の結合組織や腱、靭帯、血管を作るのに使われる。つまり、赤ちゃんの肌のようにスベスベのお尻をキープするための重要な役割を果たすというわけ。レモンは、セルライトの原因になる毒素を肝臓から流し出すのも上手。

セルライトを減らす食べ物の中でもおいしいのが、ピンクグレープフルーツとレッドグレープフルーツ。リコピンなどの抗酸化物質が豊富で、血行を促進し、セルライトを徐々にならすのを助けてくれる。さらにセルライトにつながる、“細胞のアンバランス”さも直してくれる。

2位 パプリカ
ビタミンCはセルライト対策におすすめ。だから野菜の中でもビタミンCを豊富に含むパプリカをもっと食べて、セルライトとの永遠の決別を目指そう。たった1個のパプリカで、1日に必要なビタミンCの1.5倍が摂取できる。この野菜の効果を最大限に引き出すには、生で食べること。また、パプリカは同じ色を食べ続けず、色を順番に変えるておくのもコツ。

3位 サーモンとマグロ
体に不可欠なオメガ3脂肪酸を豊富に含むサーモンとマグロ。この二つに含まれるヘルシーな脂肪酸は、体内の細胞膜が劣化してセルライトにならないよう、細胞膜の流動性と安定性を高めてくれる。

セルライト化した組織には軽度の炎症があることを示す証拠もあるけれど、オメガ3たっぷりの魚には、それを治す力がある。ソナルによれば、週2~3食分で効果が期待できるそう。養殖された魚ではなく野生の魚を選び、この良質な脂肪酸をたっぷり摂取しよう。セルライトを減らすオメガ3のパワーを維持するためには、揚げるより蒸した方がいい。

4位 フラックスシード
フラックスシードは、ベジタリアンにとって一番のオメガ3供給源。エストロゲンの体内濃度を安定させることが証明された植物性エストロゲンの一種、リグナンも含まれているので、セルライト予防にはさらに役立つ。老化の臨床介入研究誌に掲載された調査の結果、エストロゲンがセルライト発生の一因となることが分かっている。

大さじ1杯のフラックスシードをスムージーやスープ、サラダに加えてみよう。フラックスシードは粉末をセレクトすること。これは、粉末にしないと消化されづらいため。フラックスシードは密閉容器に入れて冷蔵庫で最長1年まで保管できる。フラックスシードに含まれる油分はデリケートなので、冷蔵庫で保存して熱や光、酸素によるダメージから守ろう。

5位 抹茶
カテキンは抹茶は緑茶の一種で、セルライトを減らして皮下脂肪に働きかける抗酸化物質が豊富。抹茶には、通常の緑茶の最大137倍もの抗酸化物質が含まれていることを示す研究結果もある。

6位 カモミールティー
ストレスを感じていない? セルライトをやっつけたいなら、そのストレスも何とかしよう。神経が張り詰めた生活を長期間続けていると、アドレナリンとストレスホルモンであるコルチゾールの濃度が高くなる。これが原因でセルライトが増えることを、ヨーロッパ皮膚病学会誌に掲載された2000年の論文が指摘している。

しかも、肥満ジャーナルが発表した2017年の研究では、皮下脂肪の増加を促進するインスリン抵抗とストレスの間につながりがあることが判明したそう。脂肪細胞のサイズが大きくなると、セルライトがますます目立つようになる。毎日のコーヒーを飲む習慣を、鎮静作用のあるカモミールティーに変えるのが賢明。最も効果が高いのは、グレードの高いルーズリーフ ティー(茶葉のまま売られているお茶) のカモミールティー。通常、カモミールには高濃度で含まれている。

7位 赤唐辛子とチリ
赤唐辛子とチリは、セルライトと戦うためのパワフルな兵器。チリや唐辛子の内壁に含まれているカプサイシンは、代謝に火をつけて消化管の炎症を取り除き、栄養素の吸収をアシストする。細胞内の水分のため込みを促して体をむくませ、セルライトを悪化させてしまう塩の代わりに使おう。

8位ブロッコリー
アブラナ科の野菜であるブロッコリー。意外にも、コラーゲンの生成を加速するビタミンCがぎっしり詰まっている。代謝を良くするスルフォラファンのような植物栄養成分と、尿中にのエストロゲン(女性ホルモンの一種)の副産物を洗い流すのに役立つインドール-3-カルビノールが豊富。そしてセルライト対策には、ホルモンバランスが大事。その観点からも、ブロッコリーを食べるのがおすすめ。

専門家の話によれば、生のブロッコリーのスルフォラファン含有量は調理した場合の3倍なので、ボリボリ食べたいところ。だけど生では食べられないなら、茹でるより蒸して。

9位 ケールやホウレン草などの葉物野菜
ケールとホウレン草もビタミンCが多くてカロリーが少ない野菜なので、脂肪がつくのを防ぐには最適。でも、これらの野菜が今回のリストに入ったのには、もう一つ理由がある。それは、ミネラルの一種であるマグネシウム。マグネシウムは若々しい肌を保ち、代謝を活発にして脂肪が燃やす働きにかかわる。さらに、消化管の健康を維持するのに役立つ。

10位 アボカド
ヘルシーな脂質と食物繊維が豊富なだけではなく、味もいいアボカドはセルライトに対抗する秘密兵器。アボカドに含まれる食物繊維はセルライトを形成する毒素を洗い流し、血糖値を安定させる上で重要な役割を果たす。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lily Soutter and Ally HeadTranslation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。