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コーヒーを飲み過ぎていない?気分を変えてノンカフェのお茶を

コーヒーやカフェラテもよいけれど、カフェインの摂り過ぎは避けたいもの。朝のコーヒーに始まり、日中のアイスコーヒーと、午後の眠気を覚ますためにもう一杯、外出先でも…。というように気づいたら一日で思った以上にカフェイン入りのドリンクを飲んでいることも。

カフェインには眠気を覚ます覚醒効果があるので、カツを入れて仕事を頑張りたい時や、シャキッとしたい時にはおすすめ。ただし、血流が悪くなってしまうのと、利尿作用があるので飲み過ぎには気をつけたい。

そんな時は、たまにはカフェインレスのドリンクを飲んでみて。気分転換にもなる上に、カフェインの摂り過ぎを防いでくれる。

それではどういうものを飲めばいいのか?

麦茶

カフェインレスのお茶の定番といえば麦茶。夏の飲み物としてイメージする人も多いこのお茶は大麦の種子を煎じているもの。昔から飲まれている。冷たくして飲むのもよいけれど、温めてもおいしい。実は冷房で冷えていることが多いこの時期だからこそ、ぬるめの麦茶がおすすめ。身体を冷やさずに済む。

麦茶の麦には胃の粘膜を保護してくれる成分や、ピラジンという血流をよくする成分が含まれている。さらにPクマル酸という抗酸化成分が入っているため、身体の酸化を防いでくれる。
一日中オフィスにいて、冷房で冷え切っている人はぜひ麦茶を温めて飲んでみて。

コーン茶

韓国料理と一緒に飲むことが多いコーン茶も、カフェインレスな飲み物。トウモロコシの実を乾燥させて炒ったコーン茶は香ばしいにおいの中に、ほんのりとした甘みを感じられるのが特徴。

水溶性の食物繊維が豊富で、さらに整腸作用もあるのでお腹の調子が悪いときにもお腹に負担をかけずに飲める。

ルイボスティー

南アフリカのセダルバーグ山脈で栽培される、マメ科のアスパラサス・リネアリスという低木の葉を乾燥させたものがルイボスティー。ルイボスは「赤い茂み」という意味だそう。

ノンカフェインなのはもちろん、最近注目されているのはその活性化酸素を抑える働き。これは、SOD(スーパー・オキサイド・ディスターゼ)様酵素が豊富なのでアンチエイジング効果もあるとされている。

鮮やかな赤い色が特徴で、苦みはないけれど少し独特な匂いがあるルイボスティー。特に味の濃い料理や油っぽい料理でもさっぱりと飲める。また、ホットでもアイスでも飲める上に、長く煎じても苦くならないのがポイント。

そば茶

韃靼そばの実を焙煎したものがそば茶。食べる蕎麦とは異なる、「苦蕎麦」を原料としているそう。特に韃靼そば茶が有名。

この韃靼そば茶はメラニン色素の生成を抑えてくれる成分の、シス・ウンベル酸を含んでいるので、美白や美肌の効果も期待できるかも。香ばしい香りが特徴的なこのお茶は、ビタミンPとも呼ばれるルチンが豊富。抗酸化成分のルチンが生活習慣病にも効くとされている。特に血液に効果があるので血液サラサラを目指したい人にもおすすめ。

ジャスミン茶

キンモクセイ科のマツリカの花の香りを茶葉につけたものがジャスミン茶。ジャスミン茶に使われる茶葉は、一般的には緑茶が多く、高級なものだと白茶などが使われるそう。ふわりと香る花のようなにおいが独特の中国茶で、中華料理と楽しみたいお茶。

ジャスミン茶は、ハーブティーではないので完全にカフェインがゼロというわけではないが、量はどれも少ないので気分転換に飲むのもおすすめ。最近はペットボトルでも種類は多いので手に入りやすい。

デカフェのコーヒー

お茶ではなく、やはりコーヒーの香りが欲しい、というひとは デカフェを選んでみて。デカフェはほとんどの場合普通に栽培、収穫されたコーヒーをコーヒー抽出の段階で処理してカフェインを摂り除く方法。有機溶媒抽出法、水抽出、二酸化炭素を超臨海流体の状態にして抽出する方法などがある。

味も香りも普通のコーヒーには劣るけれど、やっぱりコーヒーを飲みたい場合はデカフェを試してみても。

ハーブティー以外にもカフェインを含まなかったり、少ないお茶はたくさんあるのでその時の気分や食事にあわせて楽しんでみて。

Text:Noriko Yanagisawa

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柳沢紀子
フードコーディネーター、野菜ソムリエ、オーガニックフードソムリエ

レシピ開発や商品開発、食品のマーケティングに携わる。野菜ソムリエの資格を活かし、旬の食材を使った季節感のあるレシピを提案。海外生活の経験から、日本だけでなく海外のトレンドも取り入れることが得意。自身の経験を活かしたママや子ども向けの提案も行っている。