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リハビリセンターに入り頭を剃ったことで世界を騒がせた2007年から、ブリトニー・スピアーズが大きな進歩を遂げた。困難なここ数年を母親業に専念して過ごした彼女は当時を振り返り、心の病との戦いについて語った。

イスラエルでの初めてのパフォーマンスを前に受けた現地新聞紙『Yediot Ahronot』とのインタビューの中で、ブリトニーは彼女の20代は 「酷いものだった」 とし、「30代の方がよっぽどいい。自分を良く知ることを学んだ」 と語った。人生に圧倒され、 コントロールを失っていたという。

2007年、ブリトニーはケビン・フェダーラインと離婚し、子供たちの親権を巡って醜い争いに突入する。US Weekly誌によれば、リハビリ中、頭を丸刈りにしている姿を写真に撮られた数日後にパパラッチの車を傘で攻撃。2008年には交通事故現場から逃走した結果ひき逃げで告発され、精神障害によって人を傷付ける危険性があるとの理由から入院を余儀なくされた。

雑誌『ハーパーズ バザー』によると、「人生が多くの人にコントロールされすぎて、自分ではいられなかった」 という (このインタビュー記事はヘブライ語で出版されている)。「自分を見失っている、自分に何をしてあげればいいか分からない、なんて書いていた。時々振り返って思う。“私は一体何を考えていたんだろう?”って」

多くを経験してきたブリトニーだが、精神障害がこれまでの人生最大の危機だったとは思っていない。

「危機って激しい言葉。若くしてキャリアを築く誰もが、この業界で生き延び、私生活を管理するためにはバランスが必要だということを理解する必要がある。時にそれは非常に困難なこと。かつての自分は若く、事の良し悪しを知らず、衝動的だった」

幸いなことに、トップに返り咲いた現在のブリトニーは健康で幸せ。36歳の彼女は息子たちの親権を取り戻し、9枚目のアルバムを発売し、ラスベガスでの「Britney: Piece of Me」の公演を大成功に導いている。

精神的な病と戦い、治療や回復プロセスについて語る若きスターは彼女だけではない。デミ・ロヴァートは双極性障害と摂食障害を患っていることをファンに明かし、かつての子役アマンダ・バインズは薬物乱用と双極性障害に関して沈黙を破ったばかり。2人とも回復中で、冷静かつ健康な状態だという。ノイローゼから10年、ブリトニーも好調のようだ。

Yediot Ahronot誌に対して 「今の私は以前よりずっと幸せ。子供たちが私の人格を形成し、満たしてくれたおかげで、 昔のことを心配しないようになったわ」 と語った。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Nina Bahadur Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images