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体重が数キロ減って、小さめのパンツを買うのは楽しい。でも、小さめのブラを買うのはあまり楽しくない……。

ダイエットとワークアウトの神様に、胸だけはお守りくださいと頼んだことのある人には残念な話だけれど、胸の体重を失うことは間違いなくあり得る。

そこで今回アメリカ版ウィメンズヘルスは、みんなの疑問に答えるべく、米国シンシナティ大学のダイエットセンターに所属するアンジェラ・フィッチ医学博士のもとを訪れた。大量の情報を飲み込む準備はいい?

体重が減ると胸が小さくなるんですよね?

この件については、オブラートに包むことはできない。答えはイエス。フィッチ博士によると、胸のほとんどは脂肪と胸部組織でできているので、体全体の体重が減れば、胸の体重もいくらか減ることになる。

どれくらいの体重が胸から減るか (=どれくらい胸が小さくなるか) は、そこにどれだけの脂肪が蓄えられているか、総体的にどれだけの体重を減らすつもりかによる。よって、自分で気付くほど小さくなることもあれば、大してサイズが変わらないこともある。

どこよりも先に胸が小さくなるの?

必ずしもそうとは限らない。失った体重のすべてが胸から来たように感じるかもしれないけれど、その可能性は低い。フィッチ博士は、胸が体の正面かつ中央にあることが、この誤解の原因ではと推測する。

「場所からして、胸は目に入りやすい。でも、脂肪は落ちるところから落ちるもので、好んで特定の部位から落ちるわけじゃない」

とはいえ、脂肪の貯蓄場所は人によってさまざま。お尻や太ももにつきやすい人もいれば、お腹周りにつきやすい人もいる。これは胸でも同じこと。他の人より胸の脂肪が多ければ、そこから消える脂肪も多いかもしれない。

急激なダイエットをすると胸が垂れやすくなる?

幸いなことに、体重を減らす速度は、胸を含む肌の弾力性 (たるみ具合) に影響を与えない。

残念なのは、体重が著しく減ると、胸を含む体のあちこちの肌がたるみやすくなるということ。

「例えば太もものような体の他の部位より、胸のたるみが際立つこともある。これは、太ももよりも胸の方が重く、重力の影響を受けやすいから」 とフィッチ博士。「痩せる速さは関係ない。体重がたくさん減ると、肌はたるんでくる」

ヨーヨーダイエットをすると胸が垂れるというのは?

フィッチ博士によれば、体重が減ったり増えたりを繰り返すことで、胸の質感が変わるとは限らない。でも、大量の体重を一気に減らした場合は前項の原理が適用になる。痩せる前の体重で肌は伸び切っているので、体重を減らすと肌がそれほど伸びなくなり、たるんで見えるというわけ。

でも、ヨーヨーダイエットでは、太るたびに脂肪細胞を埋めて、痩せるたびにそのいくらかを取り除いているに過ぎない。よって、極端な量の脂肪をつけない限り、再び痩せたところで胸に変化が出ることはない。

元気な胸をキープするためには何ができる?

ウエイトトレーニング。ベンチプレス、チンアップ、ローイングといったエクササイズで胸筋を鍛えれば、胸壁の筋肉が強くなるのでバストアップに役立つ。

「ダイエット中も必ずウエイトトレーニングをするよう勧めている」 というフィッチ博士。「有酸素運動が脂肪を燃やす一方で、ウエイトトレーニングは代謝を活発にする。体重が減れば代謝率が下がるけど、筋肉をつけることで再び代謝が上がる」 そう!

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Mallory Creveling Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images