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なかなか驚きの方法でお腹が改善されるかも。

「腸内環境」というフレーズはケール、キヌアやクロスフィットのように定着してきたといえる。

でもほかのウェルネスの流行りと違い、このよく聞かれるフレーズは精神的、身体的面の両方によい影響がある、というきちんとした科学的根拠もある。

ザワークラウト、ヨーグルトやコンブチャで腸内の善玉菌を増やすことで満足している人も多いけれど、このプレバイオティクスの仲間に母乳を加えようという試みがシリコンバレーのスタートアップ企業によって行われているそう。

え? 母乳? と思うかもしれないけれど、母乳は免疫をアップさせる効果や感染を予防する抗生物質が入っていることでも知られている。スタートアップのSugarlogixは母乳にこのユニークな性質を持たせている糖質を抽出して活用しようとしている。

SugarlogixのCEO、クリカ・チョムヴォンはGizmodeにこの赤子のお腹の善玉菌のエサにもなるこの糖質を服用しやすいプレバイオティクスの錠剤にすることができると説明した。

「プレバイオティクスに興味があり調べていると、一番のプレバイオティクスは自然にあるものだと気付いた。そして、一番は人間の母乳に含まれている」とチョムボンは言う。

「これによって大人もはじめて母乳の力を活用することができる。我々は人間が一番最初にお腹に入れたものはなにかと調べ、それが赤ん坊の時に飲んだ母乳だと気づいた」

ただ、専門家はまだこの最新の“スーパーフード”が大人にも効果があるかどうかについてはさらなる研究が必要としている。

「最近出ている研究によると、人間の母乳に含まれるオリゴ糖が乳幼児の腸内環境を作る一番のものだということが分かってきている。そしてこれが短期的にも長期的にも腸内環境や健康、病気に対する抵抗などに影響している可能性がある」と研究者のラース・ボードは説明する。

「確かに母乳は乳幼児にも大人にとってもさまざまな可能性を秘めているが、たくさんの仮説を実証するにはまだ調査が必要」と結論づける。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Lauren Williamson Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images