栄養士が毎日食べている、パワーの出る朝ごはんメニュー10
“朝食は一日でもっとも大切な食事”とよく聞くけれど、いったい何を食べたら元気&ヘルシーに一日をスタートできる? ....
“朝食は一日でもっとも大切な食事”とよく聞くけれど、いったい何を食べたら元気&ヘルシーに一日をスタートできる? そこで効率的にパワーをチャージできる朝ごはんメニューを、10人の栄養士たちにASK!
Translation: Reiko Kuwabara From Cosmopolitan UK
プローツ(プロテインオーツ)
Aflo
「起床時は体内の糖質とエネルギーが不足しているので、朝にファステッドカーディオ(空腹時の有酸素運動)を行っています。そうすることで、効率よく脂肪を燃焼することができるのです。そしてトレーニングの後によく食べるのが、プローツ(プロテインオーツ)。炭水化物とプロテインを一緒に摂れるので、朝の栄養補給にはパーフェクト。オーツ麦は、LDL(悪玉)コレステロールを減らし、心臓疾患のリスクを下げる水溶性食物繊維であるβ-グルカンが豊富。プローツを作る時間がないときは、普通のオーツ麦にプロテインパウダーを加えたりもします。筋肉の修復と新しい筋肉の合成に効果的なので、ワークアウト後のプロテインは欠かせません」
「普段はオーツ麦にアーモンドミルク(砂糖不使用)を注ぎ、そこにプロテインパウダー1杯(必要であれば)、ピーナッツバター少々、そしてラズベリーを加えます。しっかり満腹感が得られるので、体のエネルギーバランスを整え、食べ過ぎを防ぐこともできるのです」
―――「プロテイン・ワールド」の栄養士 フェイ・タウンゼント
ベーグル
Getty Images
「仕事の前にロンドンにあるスポーツジム『ジムボックス(Gymbox)』で“フレーム・フィットネス”というウエイトトレーニングのレッスンに参加しています。プロテインには筋肉の修復効果があるので、運動後すぐに摂るのがベスト」
「プロテインと聞いて、一度にたくさんの量を摂らなければならないと思う人もいるようですが、その必要はありません。手のひらに乗るくらいの量(約20g)でも、十分効果を得ることができるのです。私はいつも、トレーニング後の栄養補給にスモークサーモンもしくはアボカド、カッテージチーズ、トマトをはさんだベーグルサンドを食べています。オフィスで手軽に作れる上、満腹感もたっぷりなので、これさえあればOK。どんなに忙しい朝も元気に乗りきることができます」
―――「スプーン・グル」の登録栄養士&栄養部長 アレクシス・プール
オーバーナイトオーツ(平日)&パンケーキ(週末)
Aflo
「私がよく食べているのは、ボウル一杯のオーバーナイトオーツ(牛乳や豆乳などに一晩浸したオートミール)。前日の夜に、あらかじめバニラパウダー(ひとつまみ)を入れたアーモンドミルクにオーツ麦を浸しておきます。30秒もあれば、下ごしらえは完了です。そして次の日の朝に、季節のフルーツやクルミ、ピーカンナッツ、アーモンドもしくはフラックスシード(亜麻の実)などをオーバーナイトオーツにプラス。5分もあれば作れちゃうような簡単レシピですが、栄養満点なので、元気に一日のスタートを切ることができますよ。何より、手軽に作れるのが嬉しいですね。オーバーナイトオーツは、食物繊維がたっぷりなので、腸にもいいし、満腹感があります。フルーツとアーモンドミルクからビタミン&ミネラル、ナッツとフラックスシードから良質な脂質が摂れます」
「週末など、時間に余裕があるときは、少しだけ手間をかけて朝食を作ります。よく作るのが、スクランブルエッグといろいろ野菜、又はポーチドエッグとほうれん草。でも一番好きなのは、バナナパンケーキです」
―――「フリーレティクス」の栄養スペシャリスト カタリーナ・カイザー
スムージー
Getty Images
「私は冷凍のミックスベリーときゅうり、フラックスシード、プロテインパウダー(乳製品不使用)、アーモンドミルクを混ぜわせたスムージーで一日をスタートします。スムージーを作るときのゴールデンルールは下記を参考にして」
1. アボカド1/2やナッツ・シードなど、良質な脂質を必ず入れる。
2. 無添加&植物性のプロテインパウダーを1杯加える。
3. ケールやほうれん草、きゅうりといった緑の野菜を必ず1つは入れる。
4. 全体の糖質量を抑えるため、フルーツ(1人〜2人前ほどの分量)は低糖質なものを選ぶべし。冷凍のミックスベリーは、低糖質な上、豊かな風味が口いっぱいに広がるのでおすすめ。
5. そして最後に、アーモンドミルクやココナッツミルク、オーツミルク、カシューナッツミルクといった植物性ミルクを加え、ミキサーにかけてできあがり!
―――「ベター・ユー」とパートナーシップを結ぶ栄養士 キム・ピアソン
スクラングルエッグとトースト
Getty Images
「朝起きたら、コップ一杯の水で水分補給をして、その後にスクランブルエッグとほうれん草をのせたトーストを食べます。料理にはオリーブオイルを使っているので、タンパク質や食物繊維、複合糖質がたっぷりな上、体にいい脂質もきちんと摂れるのです。満腹感&満足感がランチタイムまで続きます」
「私はとにかく朝食が大好き。その理由は、朝食を抜いている人よりも、朝食をしっかり食べている人の方が健康的で、肥満になりにくく、食事との付き合いも上手であるからです。朝食を抜くと栄養不足になり、疲れやすくなる上、精神機能が低下してしまうこともあるのでご注意を」
―――ロンドンにある栄養クリニック「Rhitrition」の設立者&登録栄養士 リアノン・ランバート