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友達のせいで、自意識過剰になってない? 自己批判的な発言に乗せられないためには?

格言にもあるように、認識が変われば現実が変わる。フェミニスト主義の行動科学研究誌『Sex Roles』に掲載された研究結果によると、友達の身体の悩みを認識すると、自分自身の身体に対する認識も変わることが示されたそう。

研究チームは、20歳前後の女友達同士でぺアを75組作り、栄養素、ダイエット、見た目、エクササイズという体重に関連する4つの話題が会話の中に上る頻度を調査。身体に対するイメージや、痩せなければというプレッシャーの大きさについても評価した。この4つの話題になると、彼女たちが口にするのは自分の身体に対する不平不満。でも、エクササイズの話になると、ネガティブな発言が減った。

この研究では、自分の身体に自信がない人にとっては喜ばしくないことも判明。というのも、自分の見た目に不安がある女性は、友達だってそうだろうと仮定するらしい。しかも、友達の体の悩みを見抜いては、それを自分の身体に対するイメージに跳ね返す。カナダのマウントアリソン大学で心理学教授を務めるルイース・ワシルキウ博士いわく、友達の自己満足度が低ければ低いほど、自分自身の自己満足度も低くなるんだそう。

「例えば、“友達がここまで不安なんだから、きっと見た目はすごく大事なんだ。私も心配すべきなんだ” ってね」

認識が問題になること自体は、それほど驚くことでもないというワシルキウ博士だが、エクササイズの話題にプラスの効果があるという発見には喜びを隠せない。「エクササイズの話題になれば、身体の見た目よりも機能の方に話が向かうことを想定していた。自分がしている運動について語り合うだけで、2人の間の友情だけでなく、双方の女性にとってもポジティブな効果が期待できるかもしれない」

今度友達がジムに行ったと話してくれたら、どんな感じだったか聞いてみよう。両者のためになることかもしれない。

その間にも、6つの方法で自分の体に対するネガティブなイメージを覆してしまおう。

1.“おデブトーク”を認識して止める

『Good Girls Don't Get Fat: How Weight Obsession Is Messing Up Our Girls』の著者で、ボディイメージエキスパートのロビン・シルバーマン博士によると、「身体のイメージのこととなると、女性には、他の女性にバトンを渡すという悪い癖がある」。シルバーマン博士は、これをおデブトークと呼んでいる。

「一人の女性が “私って超太ってる” と言えば、相手の女性は “違うよ、太ってるのは私だよ。私の太もも見たことある?” なんて言わなきゃいけない気分になるでしょう。そして、相手を持ち上げるために自分の身体の方が劣っているとお互いに主張し始める」。ここでの問題は、もともと自分の身体に不満のない女性もこれに加わり、結果的に自信を失う羽目になるということ。

友達との間でこんなトークばかりなら、冗談っぽく、こんなことを言ってみるのがシルバーマン博士のおすすめ。

「女性が集まると、必ず “脂肪” の話が出てくるのってすごくない? みんなスマートで素敵な成功した女性なのに、こんな話をしなくちゃいけないの?」

そして話題を変える。そのグループの中では、おデブトーク禁止というルールを設けてもいい。

その話を止められない友達がいるなら、彼女と話し合ってみること。「“友達として本当に大好きだよ。でも、会うたびに結局この話になるよね。それがお互いの気を滅入らせているように感じるんだけど、どう思う?” こんな感じで話し合って」

2.見た目の前に働きを考える

身体の見た目から機能へと、焦点を移してみよう。「“自分の太ももが嫌い” と言う代わりに、“太ももがあることで何ができるか? ”を自分自身に聞いてみる。“脚があるからズンバができて、最高の気分になれる” なんて答えが出てくるかも」 とシルバーマン博士。

「体の機能という点で自分をポジティブに捉えることができれば、自分の体を今までとはかなり違う視点で見ることができるようになる」 んだそう。

3.大好きな部位を特定する

自分の好きなところを重要視することも忘れないで。「鏡に映る自分を見て酷いことを言う人がいるけど、声に出せば自分でそれを聞くことになる」。シルバーマン博士に言わせれば、「これでは問題を強調しているだけ」。胸、肩、お尻など、自分の身体の中でお気に入りの部位を選んで、その理由を声に出して言ってみる。

「“このジーパンを履くと私のお尻はカッコいい” と声に出せば、自分にも聞こえる。これは良い意味での強調」

4.ポストイットを活用する

独り言の中身を一新するには、いつもの癖を取り壊して、新たに作り上げる必要がある。だから、自然と前向きな独り言が出てくるようになるには、一ヶ月ほどかかるもの。「なかなか上手くいかず、“自分に嘘をついている気がする” なら、友達に助けを求めて」 とシルバーマン博士。

今度友達や家族が褒めてくれたら、それをポストイットに書いてもらって鏡に貼ってみること (恥ずかしすぎて頼めないなら、後でこっそり自分で書けばOK)。「自己批判的な思考をやっつけるために、前向きな人からの明るいコメントを集めることができる」

5.いじめっ子を見つける

自己批判をしているのは自分の声。そう感じることもあるけど、実際はそうじゃないことがほとんど。その声が誰のもので、どこから来るのかを特定してみて。例えば、中学時代にあなたの鼻をからかったジョーという名の男の子。

「それがネガティブな思い出なら、“ジョー、あなたはここにいるべきじゃない” と言ってから、その思い出を自ら脱ぎ去り、物か何かに着せてあげる。これでもう、それはあなたの声でもなければ真実でもない。心を癒し、前進する助けになるはず」

6.自分を高水準に保つ

あなたにとって大切な人と同じくらい、自分のことも大切にしてあげよう。「“親友、姉妹、母親にこんなことを言うだろうか?” って、ちょっと考えてみて。 大切な誰かが自虐的な発言をしていたり、人から見た目を酷く言われたりするなんて想像もできないなら、どうして自分にはそれができるの?」

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Susan Rinkunas  Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images