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どうしてランチ前に怒りっぽくなってしまうのか、考えたことある? オーストラリア版「ウィメンズヘルス」の記事からその理由をご紹介。

この度“お腹が空いてイライラする”のが気のせいではないことを科学が証明。

手短に言えば、朝食からしばらく経つと血糖値(血中のグルコース値)が下がり、機能するのに血糖が必要な脳はこの事態にビックリしてしまう。グルコースが不足すると集中するのが困難になり、不手際が増え、短気になることがあるのだそう。

さらに、血糖値の低下は、ストレスホルモンとして知られるアドレナリンやコルチゾールといった物質を分泌させるそう。重要なプレゼンの最中や、例えば、熊に襲われている時なんかに出現するホルモンたち。彼らはあなたを駆り立て、“闘争か逃走”の状況に追い込む。だから彼らを前に怒ってしまっても当然だそう。

シドニー大学のアマンダ・サリス准教授がThe Conversation誌に語ったところによると、上司ではなく家族など最も身近な人に対してイライラすることが多いそう。これは、空腹時には社会的に受け入れられる規範の中で行動するのが難しいから。

空腹時に怒りっぽくなるもう一つの理由には、神経ペプチドYと呼ばれる化学物質が関係している。お腹が空くと脳に放出されるこの物質が、攻撃的な態度を引き起こすという。なんともたちが悪い。

情報までに、神経精神薬理学の研究によって、空腹時の意思決定は避けるのが得策であることも分かっている。スウェーデンのヨーテボリ大学所属の論文執筆者カロリーナ・スキビッカは、「この研究では、グレリン値が食前や断食中に見られる高いレベルまで上昇すると、脳が衝動的に行動し、理性的な判断を下す能力に影響を及ぼすことも証明できた」と言う。怒っている上に非理性的だなんて…もう結構です。

https://www.womenshealth.com.au/article/food/blame-these-hormones-if-you-get-hangry



Text: Anthea England Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images