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眠気は、1日を通して体に蓄積され、睡眠を促進する 「アデノシン」 という化学物質によってもたらされる。睡眠不足の翌日は体にアデノシンがたまっているので、昼寝なしではいられないはず。では、昼寝中に脳内ではどんなことが起こっているの? その内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

昼寝モードに入ると、脳はGABAと呼ばれる神経伝達物質を放出し、睡眠・覚醒中枢に眠る時間であることを知らせる。GABAには、筋肉の動きをコントロールする脳幹の大部分をシャットダウンさせる働きもある。

ひどく疲れている時は、体が十分リラックスする前に脳がシャットダウンし、筋肉が勝手に収縮することも。

最初の5分間では……

脳は無意識でも感覚機能は働いているので、鋭い音がしたり、突っつかれたりすると目が覚める。
血圧と心拍数が下がるにつれ、まぶたの裏で目が動くこともなくなる。

次の20分では……

体に蓄積したアデノシンが分解されると同時に、あなたの目覚めをスッキリさせようと副腎がコルチゾールの分泌準備を始める。
疲労で弱まった免疫システムが自動的にリセットされ、正常の機能を取り戻す。

最後の5分間では……

昼寝で深い眠りのステージに入ることは少ないけれど、極端に疲れていると、レム睡眠に入ることもある。レム睡眠から目覚めるのは難しく、起きてからも意識がもうろうとする。30分の昼寝の後でもヘトヘトに疲れているなら、しっかりした睡眠が必要。昼寝で深刻な睡眠不足は治せない。

ピピピッ、ピピピッ! アラームが鳴り響くと、脳はすかさず睡眠中枢のスイッチを切り、体を再始動させる化学物質を大量に放出する。そして、休息から目覚めた脳細胞は有能で活発。アデノシンの濃度が下がったこともあり、スッキリした感じがするはず。

まずは睡眠不足にならないことがベストだけれど、仕事に集中できないくらい眠い時には、上手に昼寝を活用するのも効率アップのためには大切。自分の体の声に耳を傾けてみて。

情報源
アロン・アヴィダン医学博士(米カリフォルニア大学ロサンゼルス校睡眠障害センター)
ナンシー・コロプ医学博士(エモリー睡眠センター長)
ナビール・ファラ医学博士(ノーステキサス・睡眠医学コンサルタンツ設立者)

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。