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夏に浴びた紫外線や、外気の「乾燥」をはじめとする原因から、秋冬は頭皮トラブルが起こりやすい季節。だからこそおさらいしておきたい、ダメージや乾燥を招く日頃の行為とケア方法を、美髪アドバイザーの田村マナさんに教えてもらった。

「秋冬の頭皮は肌と同じで、乾燥しやすい状態です」と教えてくれたのは、頭皮から美しい髪を作ることを提案する美髪アドバイザーの田村マナさん。その上、寒い季節は毛穴も詰まりやすくて、体が冷える分血行も悪くなりやすいので、栄養が届きにくくなるそう。だからこそ特に注意を払いたい秋冬の頭皮ケアだけれど、その方法を知らずに自ら頭皮の状態を悪化させている人も少なくないのでは?

早速、無意識にやっている行為と、そのケアの仕方をチェックしてみて。

日頃から帽子をかぶらず、頭に日光をさらしていない?

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アドバイス:日頃の紫外線は、帽子でガードしよう。夏ほど光線がじりじり当たらないせいか、紫外線が与えるダメージを忘れやすい秋冬。けれど秋冬も降り注ぐ紫外線は、乾燥の一つの原因。外にいる時間が長い日は、帽子で紫外線対策も忘れずに。

洗髪時に、ごしごし洗ってしまっていない?

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アドバイス:シャンプーをする時に爪を立ててごしごし洗う行為はNG、と注意する田村さん。「髪を洗う目的は、毛穴の奥の汚れを浮かせて丁寧に取ってあげることです」。ごしごし洗ってしまうと、汚れを取るどころか頭皮を傷つけてしまうだけだそう。「地肌に手を当てて、毛穴にシャンプーをなじませましょう。クレンジングで口紅を浮かせるようなイメージです」

力任せに髪の絡まりをブラッシングしていない?

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アドバイス:頰に爪を立ててローションをつけないのと同じで、引っかくようにブラッシングをしてしまうと頭皮はダメージを受けかねないそう。「頭皮を硬いものでゴリゴリ摩擦してしまうと、引っかき傷のような状態になり、傷めてしまいます」と田村さん。「力任せの無理なブラッシングや、ぬれたままの髪の毛へのブラッシングはあまりお薦めできません。毛先からしっかりと丁寧にほぐれをとって、地肌を一カ所2~3回ほどやさしくブラッシングするようにしましょう」。
田村さんによるとブラッシングは血行促進にも効果的のようなので、試してみて。

ちなみにブラシ選びの際に田村さんがお薦めするのは、クッションがついているものや、毛が柔らかいブラシ。プラスチック製のものなど、毛があまり柔軟に曲がらないものには注意した方がよさそう。「パドルブラシのように、力が一点に集中しにくいものがいいでしょう」

シャワーだけで済ませて、熱いシャワーを浴びていない?

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アドバイス:田村さんによると、シャワーの湯温が38度を超えると、逆に頭皮が乾燥してしまうそう。「そして38度以下だと、逆に毛穴が開かず汚れが落としにくくなる可能性もあります」。体を芯から温めるのには、しっかりと湯船に浸かって。そうすればシャワーを熱くしなくても、38度にキープできるはず。

ドライヤーをかけるのが面倒……とぬれた髪のまま放置していない?

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アドバイス:たとえタオルにくるんでおいたとしても、シャワーを終えてからドライヤーで乾かすまでの時間が空けば空くほど髪の乾燥につながる、と田村さん。さらにぬれた髪をそのまま放置しておくと「常在菌の繁殖を招いてしまうため、地肌が脂っぽくなってしまったり、かゆみや臭いの原因になることもあります」と田村さんは指摘。「できるだけ早く乾かすのがいいでしょう」という田村さんのアドバイスをもとに、浴室から出たらすぐにドライヤーをあてる習慣を付けるとよさそう。

ちなみにドライヤーの熱による乾燥は、基本的に100度未満であれば「あまり心配する必要はありません」と田村さん。ただ、一カ所にあてすぎて触れないほど熱くなってしまうと、髪の毛がパサついてしまうことも。「基本的にはドライヤーを振りながら乾かしていくといいでしょう」

血行が悪くなる秋冬に試したい、簡単頭皮マッサージ法!

血行が悪くなると、髪への栄養も行き届きにくくなるそう。そのため、血流を促進する頭皮マッサージを日頃から取り入れるのが、秋冬の頭皮を健やかに保つためには効果的。
頭が凝り固まったときに田村さんがおすすめするのは、首回りをほぐしてあげる動作。「頭皮の下には筋肉がないため、頭が固まっているような感覚は、肩の筋肉が硬くなり、下に引っ張られているサインです」と田村さん。
方法は、首を簡単に上下に動かしたり、回したり、伸ばしたりすることが田村さんのお薦め。疲労回復にも頭を軽くするのにも。夕方など疲れが出てきたときに試してみては?

■ 今回お話を伺ったのは……
田村マナ(たむら・まな)さん
美髪アドバイザー。社団法人 日本毛髪科学協会認定 毛髪診断士、日本スカルプケア協会認定 スカルプケアリスト。国際線客室乗務員として世界中を飛び回る中、機内の乾燥、気圧の変化、時差など過酷な労働環境により髪のトラブルに悩まされ、100人の仲間と基礎化粧品ブランドCA101(シーエーイチマルイチ)を立ち上げる。現在は美髪アドバイザーとして、美しい髪を手に入れるための基礎知識や、セルフケア方法を広めるべく、講演や雑誌、WEB メディアなど多方面で活動中。自身が開発&推奨するセルフケア「美髪メソッド」は、これまでに数千名が体験し薄毛や、抜け毛、白髪といった深刻な悩みが改善。著書『髪が10年若返る頭皮ケアで始める『美髪バイブル』』(講談社)。田村マナさんのブログはこちら



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