風味豊かなカボチャの力で、輝く肌を手に入れよう!
旬の季節は秋とはいえ、カボチャは年中手に入る。でも、アメリカ原産のこのフルーツ (正式にはフルーツ!) に隠される美容効果を知る人は少ないのでは?
ニューヨークの皮膚科専門医パトリシア・ウェクスラー医学博士によると、「カボチャには酵素とアルファハイドロキシ酸が含まれている。どちらも細胞のターンオーバーを活性化し、角質除去作用で肌を明るくすべすべにしてくれる」。ビタミンAとCはフリーラジカルによるダメージを防ぎ、若々しい肌を作るコラーゲンの生成を促進。さらに、カボチャの種に含まれる亜鉛が皮脂の分泌を減らす一方で、必須脂肪酸が肌の保湿力を高めるバリア機能をサポートしてくれるので、ニキビ肌にもいいらしい。
人々に愛され続けるこのウリ科の食材は、髪にもやさしい。「必須脂肪酸およびビタミンA、C、Eには、髪の水分量を増やし、炎症を癒やしながら頭皮のターンオーバーを持続する力がある」 そう。頭皮が分泌する皮脂量を調節するのに亜鉛が一役買ってくれるというのも、頭皮がベタつく人にとっては嬉しいニュース。
そろそろ試してみる気になった? 認定エステティシャンで『Enessa Skincare』を創設した調合士、ミシェル・オーンスタイン考案の自家製レシピを参考にしよう。自分で作るのが面倒なら、Sephoraなどのオンラインショップで既製品を探してみて。
フェイスマスク
カボチャのピューレ 1/4カップ
ウコンパウダー 小さじ1/2
マヌカハニー 小さじ1
材料を混ぜ合わせ、肌に薄く塗る。5分待ってから洗い流して。
ウコンパウダーは肌を明るくし、ニキビによる炎症を抑える。一方のマヌカハニーには、保湿効果と抗ニキビ作用がある。
フェイススクラブ
カボチャのピューレ 1/4カップ
フラックスシードパウダー 大さじ1
ベントナイト (粘土) 1/4カップ
カモミールティー 1/4カップ
材料を混ぜ合わせ、肌にたっぷり塗る。60秒待ち、マッサージで角質を除去してから洗い流そう。
ここでカギを握るのはフラックスシードパウダー。カボチャの酵素が除去した古い肌細胞を洗い流してくれる。
ボディスクラブ
カボチャのピューレ 1カップ
ホホバオイル 1/4カップ
コーヒーの粉 1/4カップ
ヒマラヤのピンク岩塩 1/4カップ
材料を混ぜ合わせれば、お風呂で使えるボディスクラブの出来上がり。
ホホバオイルは非常に栄養価が高く、抗酸化物質も豊富なので、ボディスクラブにはピッタリ。コーヒーの粉に含まれるカフェインは、肌を滑らかにするだけでなく、セルライトの出現も減らしてくれるという特典付き。ヒマラヤのピンク岩塩は、肌に有効な微量ミネラルを含んでいるそう。
濡れた体にも使えるボディクリーム
パンプキンシードオイル 小さじ1
ココナッツミルク 1/2カップ
モノイオイル 小さじ1
材料をスプレーボトルに入れて混ぜる。体を洗った後に吹きかけて、完全に洗い流そう。
ココナッツミルクには極めて高い保湿力があり、アンチエイジング作用と肌を落ち着かせる効果のある脂肪酸や脂肪油も豊富。モノイオイルには、肌の成長を促し、環境要因によるダメージから肌を守るサルチル酸メチルが含まれている。このボディクリームは非常にユニークなので、自分で作るしかない!
ヘアマスク
パンプキンシードオイル 大さじ1
ココナッツオイル 1/3カップ
ホホバオイル 1/3カップ
ユーカリのエッセンシャルオイル 5滴
ペパーミントのエッセンシャルオイル 5滴
ラベンダーのエッセンシャルオイル 5滴
すべて混ぜ合わせれば、頭皮用トリートメントまたは洗髪後のヘアオイルマスクとして使える。塗布後、完全に洗い流す前に数分間放置するのを忘れずに。
ココナッツ、ユーカリ、ラベンダーはどれも頭皮を刺激し抜け毛を防ぐ天然成分。ホホバオイルには、頭皮と髪の両方を保湿する力がある。
剥がせるタイプの角質除去トリートメント
カボチャジュース 1/2カップ (店頭で見つけるのは難しいけど、自宅で作るのは簡単。「皮を剥き、ドロッとした繊維質の部分と種を取り除いてからジュースにする」 のがオーンスタイン流)
無添加のゼラチン 2パック
トマトジュース 小さじ1/2
卵白 小さじ2
すべての材料が溶け合うまで、電子レンジで温める。熱が冷めたら (完全に固まるまで待たないこと) 肌に二重に塗り、乾いてから剥がすこと。
これが剥がせるのはゼラチンのおかげ。トマトジュースが肌を明るくし、皮脂の生成をコントロールしてくれる。卵白には肌を持ち上げ、引き締める効果があるそう。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Grace Gold Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images