Hair, Hairstyle, Long hair, Blond, Hair coloring, Layered hair, Brown hair, Step cutting, Neck, Hair tie, pinterest

無意識に頭をぽりぽり掻いていたら、白い粉のような「ふけ」が肩に。頭皮の状態は見えないからこそ気付きにくいけれど、ふけが服についていると、途端に「不潔感」を漂わせてしまうので気を付けたいところ。

乾燥シーズンにふけを防ぐ方法を、美髪アドバイザーの田村マナさんに聞いてみた。

「ふけとは、肌の角質が剥がれたもの。もしくは、皮脂が固まって落ちてくるものです」そう説明してくれたのは、頭皮から美しい髪を作ることを提案する、美髪アドバイザーの田村マナさん。

ふけを招いてしまう理由は大きく分けて3つ。あなたはどのタイプ?

・ もともと乾燥しやすい
・ 皮脂の分泌量がもともと多くて、頭皮が脂っぽい
・ ストレスをためやすく、生活習慣が狂いやすい

乾燥肌タイプは、潤いを保つ「頭皮用美容液」を入浴後に塗布

「肌と同じで、頭皮も保湿をしないと乾燥してしまいます」と教えてくれた田村マナさん。だからこそ乾燥しやすい人は肌だけではなく頭皮もしっかり保湿ケアを。「乾燥した頭皮は、角質層のバリア機能が乱れている状態なので、それを整えてあげるケアをするといいでしょう」。そこで田村さんがお薦めするのは、お風呂上がりの頭皮用美容液。

中には「汚れが取れず角栓ができてしまい、毛穴が詰まって体内から脂が出せないことを理由に乾燥する人も多い」と田村さん。でも、たとえ汚れが詰まっている状態だとしても、そのまま放置しておくと乾燥が進むだけだそう。「だからこそ美容液で補い、少しでも潤いを与えてあげましょう」

皮脂の分泌量が多いタイプは、シャンプー前に頭皮の皮脂を浮かせるクレンジングを

「体質的にもともと脂が多い人は汚れがたまりやすいです」と田村さん。対策としては、毎日必ず一回シャンプーをすること。「シャンプーは500円玉大が適量です。お湯を加えて薄めてから、地肌に馴染ませて、汚れを浮かせるように2〜3分洗います。一箇所を3、4回しっかりと洗いましょう」と田村さん。さらにシャンプー前に頭皮の皮脂を浮かせる頭皮クレンジングやオイルも使ってあげると効果的だそう

その他にも田村さんがお薦めするのは、皮脂を抑制する頭皮用エッセンス。「よく育毛剤にもありますが、皮脂を抑制するとともに殺菌効果のあるエッセンスを選ぶといいでしょう」。頭皮用エッセンスは髪にかけるのではなく、頭皮を露出させながら直接頭皮に塗布するのがポイントだと田村さん。

生活習慣が乱れがちなタイプは常在菌が繁殖している可能性大。殺菌作用があるシャンプーを選ぶ

常在菌が繁殖して出るふけは、多くの場合ライフスタイルの乱れが原因。ストレス過多や睡眠不足など、生活習慣が乱れていると、菌が繁殖しやすい頭皮環境を自ら招いてしまうそう。生活習慣の調整が難しい場合は、「まず殺菌効果のあるシャンプーを取り入れましょう」と田村さん。毎日使うシャンプー選びから頭皮ケアを見直してみて。

まずは自分のふけタイプを知ることが、健康的な頭皮を目指す上での第一歩!

今回お話を伺ったのは……
田村マナ(たむら・まな)さん
美髪アドバイザー。社団法人 日本毛髪科学協会認定 毛髪診断士、日本スカルプケア協会認定 スカルプケアリスト。国際線客室乗務員として世界中を飛び回る中、機内の乾燥、気圧の変化、時差など過酷な労働環境により髪のトラブルに悩まされ、100人の仲間と基礎化粧品ブランドCA101(シーエーイチマルイチ)を立ち上げる。現在は美髪アドバイザーとして、美しい髪を手に入れるための基礎知識や、セルフケア方法を広めるべく、講演や雑誌、WEB メディアなど多方面で活動中。自身が開発&推奨するセルフケア「美髪メソッド」は、これまでに数千名が体験し、薄毛や抜け毛、白髪といった深刻な悩みをケア。著書に『髪が10年若返る頭皮ケアで始める『美髪バイブル』』(講談社)。田村マナさんのブログはこちら



Photo: Getty Images