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話題のバトルロープは、全身の筋トレと有酸素運動を同時に楽しく、効果的に行うことができる。これが 「上半身と体幹の強化にピッタリ」 だと話すのは、「ナイキ」のマスタートレーナー、カースティ・ゴッゾ。「もちろん下半身を強化する方法もたくさんあるし、普段のトレーニングに加えたくなる楽しいエクササイズがいっぱい」。そんな脂肪燃焼効果が高いバトルロープの中で、特におすすめの14種類をご紹介。

まずは正しいフォームを身に付けることが大切。ロープをセットする際には、まっすぐ強く引っ張って強度を確かめること。「脚と体幹の力がうまく使えるように、足を腰幅より広く開いて立つといい」 と話すゴッゾ。「足元を安定させて胸を張り、 (ほとんどのエクササイズで) 肘を体のそばに構えて、肩を常に下げておく」 のがポイント。バトルロープ中は呼吸に気を配るのも大事。「ボクシングと同じで、呼吸を忘れてしまったら、すぐに力が出なくなる」

とりあえずロープを握り、振ってみるのもいいけれど、体の特定のエリアを集中的に鍛えるエクササイズもある。

すべてを1つのワークアウトにまとめる場合は、30秒ごとに30秒休憩しよう。体が慣れてくるにつれ、ワークタイムを長くしてレストタイムを短くするのがおすすめ。

1.全身の筋肉を使うトレーニング! オルタネイトウェーブ+バーピー

それぞれの手にロープを握り、左右の腕を交互に上げ下げしてウェーブを作る。その後、バーピー(はしゃがんで腕立て伏せの体勢をとった後、ジャンプするという一連の動作を繰り返すもの)を2回。「ここでバーピーをするのは心拍数をさらに高くするため。心拍数を落とさずに前腕を休ませてあげられるので、ロープを振るパワーも少し回復する」

2.脂肪燃焼しやすい体を。ダブルスラム+ジャンピングジャック

それぞれの手にロープを握り、両腕で上げ下げしながら足元ではジャンピングジャック(両手両足を開いてジャンプ)。「ダブルスラムは、上半身、体幹、パワーに特化した動き。飛び跳ねながらやることで、もっと大きなウェーブができる」

3.内ももと臀筋を鍛えるコイルサークル

2本のロープを両手で握り、両腕で回して円を描く。「コイルサークルは体幹と腹斜筋に効果的。体幹にエネルギーが集中するよう、肘をできるだけ体に近づけておくこと。腰を少し落として、両足の間隔を広めにとると、内ももと臀筋に効く」。反対方向に回すのも忘れないで。

4.理想の背中に近づく! ワイドサークル

それぞれの手にロープを握り、外に向かって円を描く。「ワイドサークルはパワフルな全身運動。特に背中が鍛えられる。なるべく大きな円を描くと、腕を回すのに脚の力も必要になるのでベター」。一度スローダウンすると再び回し始めるのが大変なので、勢いをできるだけキープするのがポイント。

5.バストアップも期待できるチェストフライ

それぞれの手にロープを握り、肘を少し曲げる。両脚をハーフスクワットの状態にキープしながら、内へ外へと小刻みにロープを動かす。「チェストフライは肩と胸筋を狙った動き。床の上でロープがヘビみたいに動いていれば理想的」。体の前で両手を交差させるのはNG。

6.しっかり筋肉に効くパワースラム

ジャンプして、ハーフスクワットの姿勢で着地するのと同時にロープを床に叩きつける。腕、ふくらはぎ、臀筋をしっかり鍛えるエクササイズ。

7.二の腕を引き締める! シングルアームスラム

四つんばいになり、腕でバランスを取りながら両膝を少し浮かせる。片方の手にロープを握り、肘を曲げ、二頭筋を意識しながらロープを床に叩きつける。反対の腕でも繰り返す。

8.美しい腹筋を作るロシアンツイスト

床に座り、両脚を前に伸ばして膝を軽く曲げる。2本のロープを両手で握り、背中を少し後ろに倒す。上半身をひねり腹斜筋を意識しながら、体の左右でロープを床に叩きつける。「目でロープを追うと、体幹がしっかり回って効果的。背中をもっと倒せば下腹部も鍛えられる」

9.体幹周りを鍛えて、バランス感覚を養う舟のポーズ

ヨガにある舟のポーズのバトルロープバージョン。床に座り、体の前で膝を軽く曲げる。両脚を持ち上げて、上半身を後ろに45°傾ける。それぞれの手にロープを握り、左右交互にウェーブを作る。「舟のポーズには安定性が求められる。脚を上げておくには腹筋が必要だし、この不安定な姿勢でロープを振るには腕の力が必要。すぐに体が燃えてくるのが分かるはず」

10.下腹ぽっこりを解消するクランチ

床に座り、両脚を前に伸ばして少し開く。2本のロープを両手で握り、ウェーブを作りながら上半身をゆっくり後ろに倒していく。背中が床につきそうになったら、上半身をゆっくり起こす。

11.くびれを手に入れるサイドプランク

片方の前腕で体を支えるサイドプランクのポジションをとる。床についていない方の手でロープを握り、上下に振って床に叩きつける。これは体幹と腹斜筋を同時に鍛える動き。「ロープを振っている方の肩にも効果がある。体が一直線に伸びた状態をキープするようにしてみて。ロープに引っ張られて体が前に倒れないようにね」。反対側でも同様に繰り返す。

12.シンプルな方法だけれど、意外とハード? ニーリングローテーションスラム

床に膝をつき、2本のロープを両手で握る。腹斜筋を意識しながら、体の左右でロープを床に叩きつける。

13.いつものトレーニングをレベルアップ! オルタネイトウェーブ+ランジ

いつものランジをバトルロープで強化。それぞれの手にロープを握り、ゆっくりとランジを繰り返しながら左右交互にウェーブを作る。

14.腕全体が引き締まる! リバースオルタネイトウェーブ

ロープに背を向けて立ち、それぞれの手にロープを握る。体を腰から少しだけ前に倒す。腕を伸ばしたまま、左右交互にウェーブを作って三頭筋を鍛える。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Korin Miller Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。