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このクセ、いいの? 悪いの? それとも、今すぐ卒業?

悪いクセをやめるのが、口で言うほど易しくないのは十分承知。でも、中には特に悪いクセもある。その行動が肌と健康にどれだけ有害かを知るために、ニューヨーク市のマウント・サイナイ医療センター美容臨床研究長で皮膚科専門医のジョシュア・ツァイヒナー医学博士に話を聞いた。

メイクをしたまま眠る

「一日中落ちないからって、実際に一日中メイクをしているべき理由はない」。なぜかって?「メイクは毛穴を詰まらせて、ニキビの原因をつくる。肌を過敏にするので湿疹に繋がる。しかも、メイクは枕ケースを汚し、その枕ケースの汚れや油が皮膚に付着するので、将来的に炎症やニキビの原因になる」。

寝る前に顔を洗うのを一度忘れたくらいで大ごとにはならないが、それを習慣にしないこと。忘れっぽい人や、面倒くさすぎて顔を洗わないことが予測される場合は、ベッドサイドにメイク落としシートを準備しておくのがおすすめ。

深刻度: 一度ならまだしも、頻繁に起こるのは問題。

ニキビを潰す

ツァイヒナー医師に言わせれば 「ニキビとは、汚れや油が詰まった毛穴」 であり、「最後には外に出て行くしかない」。とはいうものの、「ヘタにいじって利益以上に害をもたらしたくはない」。ツァイヒナー医師は日頃から、清潔な環境でやさしくニキビの摘出を行う。自宅でニキビを襲っていても、彼の律義さはマネできない。

「長く汚い爪でニキビをいじると、感染症が起きたり跡になったりする」。だからニキビはいじらない。絶対にいじらない。でも、本気であらがえないなら、せめて正しい方法で。洗面台かシャワーで手と顔を洗ったら、明るい場所へ。「綿棒を2本使い、ニキビの両側から平等に圧力をかける。それでも出てこないなら、別の日に再挑戦。さらに圧力を加えると炎症に繋がり、詰まっているものを毛穴のさらに奥へ押しやってしまう」

深刻度: いいんだけど、やるなら正しく、それも時々。

顔を触る

デスクに長時間座る人は、いつの間にか顔を触っていることがある。ひじを付いて頭を手のひらで休ませたり、つまらないレポートを読みながらまつ毛で遊んだり、無意識のうちにニキビをいじっていたり。「指に付着した汚れと油でニキビの原因をつくるものばかり。肌の炎症に繋がりかねない」。

深刻度: まずい。

爪の甘皮を剥く

爪の甘皮は "害を与えずに" いじるには格好の標的かと思いきや、実はそうではない。爪の付け根を感染から守るのが甘皮の役目なので、剥いてしまえば感染症のリスクが増加する (剥くという行為によって爪周辺が炎症を起こす可能性も高まる)。

「膝の切り傷が悪化するのと同じで、指の切り傷も悪化することがある。指に関して言えば、トイレに行ったり、握手をしたりと、何にでも使うんだからさらに危険」。感染症については、「肌が破れて開いていれば、表在感染が起こり得る。そこを入り口として、爪周辺のさらに深い部分に感染が広がる」 そう。

「さらに、爪の付け根で爪を生成する爪母の炎症や感染症が起きれば、最終的には爪が正常に育たず、爪の外観を永久的に損なうこともある」。これはまずい。甘皮を剥く癖があるなら、手をよく洗うこと。やめるためには、指に絆創膏を貼り、ハンドクリームで頻繁に保湿すること。とにかく、ささくれが目に入らないようにするのが大切。しかも 「ささくれをむしるのは、不安の現れかもしれない」 ので、「不安や神経の高ぶりを感じるなら、医師に相談してみよう」

深刻度: 今すぐやめること。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Alison Goldman Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images